花材は5本だけ!自分で作るミニブーケ


今風のお花屋さんには、「キッチンブーケ」「リビングブーケ」などという名前で、お花数本のミニブーケが売られていますね。
好きなお花を選んで、自分で小さなオリジナルブーケを作れたら、ちょっとうれしいかも。

お花屋さんのミニブーケをよ~く見てみると、実はある特徴があります。

それは……、「1本1本全部違う花材を使っている」こと!
理由は、小さい世界ながらも花材を変化させることで、
ブーケに動きと奥行きを出せるから。

5本の花を選びブーケを作りながら、具体例をご紹介したいと思います。


☆主役を2種類選びましょう

花材は5本だけ!自分で作るミニブーケ




花材が多ければ主役は1種類でもいいのですが、
全部で5本となると、中心となる花が2本は欲しいところ。
旬のチューリップとラナンキュラスを使います。
チューリップは大きな葉がついているので、ボリュームを出したいときおすすめですよ。

☆脇役を3種類選びましょう

脇役に、 リューココリネ、 マトレカリア、 利休草(グリーン)の3本を選び、 この春流行の マルチパステルカラーで まとめました。

脇役に、
リューココリネ、
マトレカリア、
利休草(グリーン)の3本を選び、
この春流行の
マルチパステルカラーで
まとめました。



色や雰囲気は主役と似ているほうがまとまりやすくなり、
形は違ったものを選ぶと、動きのあるブーケになります。


☆花材は切り分けて使いましょう

マトレカリアのように、 何本も枝分かれしているような花材は、 枝分かれしているところで切り分けて 高さをそろえると花首をそろえることができ、 ぐっとボリュームアップ。

マトレカリアのように、
何本も枝分かれしているような花材は、
枝分かれしているところで切り分けて
高さをそろえると花首をそろえることができ、
ぐっとボリュームアップ。





☆カンタン束ね方のコツ



花をテーブル上に置き、 目印のところで扇の要のようになるよう 茎を順番に重ねていきます。 そして、茎の重なった部分を 輪ゴムで軽く束ねるだけ。

花をテーブル上に置き、
目印のところで扇の要のようになるよう
茎を順番に重ねていきます。
そして、茎の重なった部分を
輪ゴムで軽く束ねるだけ。





☆ミニブーケができました

花材は5本だけ!自分で作るミニブーケ



花同士がくっつきすぎず、ふんわりとしたブーケになりました。
茎を切りそろえれば、お花屋さんのミニブーケのよう!


☆コップに入れて小さなアレンジ



花材は5本だけ!自分で作るミニブーケ



束ねたブーケをコップに入れ、アレンジの完成です。
ブーケのパステル色に合わせ、ミントグリーン色のデュラレックス・ピカルディーに活けてみました。
もちろん透明ガラスコップや空き瓶でも、カフェ風になって素敵かも。


☆主役2本の選び方失敗例

最後に、主役2本の選び方についてです。

主役を両方ともラナンキュラスにしてみました。 まとまり感はあるのですが、 少々変化に乏しく おとなしいアレンジになってしまいました。

主役を両方ともラナンキュラスにしてみました。
まとまり感はあるのですが、
少々変化に乏しく
おとなしいアレンジになってしまいました。



主役の一方、ピンクのチューリップを、 濃いオレンジのチューリップにしました。 濃いオレンジのチューリップだけが ぐっと前に飛び出しているように見え、 浮いてしまっているように見えます。

主役の一方、ピンクのチューリップを、
濃いオレンジのチューリップにしました。
濃いオレンジのチューリップだけが
ぐっと前に飛び出しているように見え、
浮いてしまっているように見えます。



5本すべて違う花材でブーケを作ると変化が出る一方、バラバラな印象にならないように、色のトーンや雰囲気の統一に気を配るとよさそうです。

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ミニブーケは背が低いので、食卓テーブルの上に
ちょこっと飾るのにも向いています。
テーブルにたくさんの春を咲かせてくださいね!







プレストフラワー・カリグラフィー・フラワーデザイナー 輪湖もなみ
美的な押し花・カリグラフィー・花生活
Monami&K