先日、ぱらぱらと洋書のインテリア雑誌を見ながら
あらためて色のことで気がついたことがあります。
それは、
色は一色よりも、何色か組み合わせたほうが、
互いに引き立てあって美しいということ。
な~んだ当たり前のことじゃない、と感じると思うのですが、
十数年、デザインディレクターをやってきて
あらためてこの法則のすごさに衝撃を受けました(オーバーだけど…笑)
だって、だって、
隣に何色を持ってくるかで
同じものでもまったく印象が違ってくるのです。
たとえば黒。
白とあわせるとコントラストのはっきりしたモダンな印象になるし、
茶や紫とあわせるとずっしりした重厚な感じになります。
これって、あらためて考えると本当に不思議。
基本は同じ色。
でも、隣の色、まわりの色によって、その印象が違ったものになる。
別の個性が生まれるのですから…。
互いに引き立てあいながら、
全体としてもっともっと美しくみえるようになる。
う~ん奥が深い美学です。
と、ここまで考えて思ったのですが、
これって、もしかしたら人に対しても応用できるかもしれません。
人は一人でいるよりは、いろいろな人と交流をしたほうがいい。
家族や友達同士互いに影響しあいながら、
全体としてさらにパワーアップすることがある…。
そんなことへの応用です。
色と同じように、人も、波長の合う人たちと
どれだけ関わりを持って、
互いに助け合えるかで人生が違ってくる、そんな気がしました。
自分の個性を生かすも殺すも、まわり次第
何色の人と一緒にいるかで、つまりどんな個性の人といるかで
自分のパワーが全然違ってくるのです。
どの世界も基本は同じといいますが、
ふと、美しい色たちの関わりを眺めながら、
人としてのあり方をあらためて教わった気がしました。
愛情あふれる人間関係を作っていかなきゃ~
窪田千紘
インテリアと暮らしのヒント