シンガポールよりコラボ企画第2回目
シンガポール在住の「マーライオンチーム」がお届けする
企画の第2回は、
異国情緒あふれるリトル・インディアをご紹介します。
シンガポールは多国籍国家です。
中華系民族、インド系民族、アラブ系民族によって構成され、
まったく異なった文化が混じっているのも、
シンガポールの魅力のひとつです。
今回は、リトル・インディアでみつけたスパイスを使って、
ティータイムを楽しんでみました。
シンガポールのインド・タウン
シンガポール中心地(オーチャード)からもほど近い所に、
インド・タウン「リトル・インディア」があります。
海峡植民地時代、イギリス政府の政策として、
本国インドから移り住んだ人たちによって発展していった街です。
地下鉄の駅を降りると、そこはまさにインド!
原色カラフルな街並みが続き、エキゾチックな雰囲気が漂います。
スパイスの話
リトル・インディアには、インド料理のレストラン、雑貨店、お土産物店などがひしめきあっています。
インド料理といえば、なんといってもスパイス。
今では、少なくなってしまったそうですが、
その昔はスパイス類を取り扱うお店もたくさんあったそうです。
歴史の長いスパイス。
古くは、東南アジアからシルクロードを経て
ヨーロッパへと運ばれていました。
当時のヨーロッパでは、スパイスは金銀に匹敵するほど高価なもの。
東西交易の中継地であったアラビアの商人によって
陸路をおさえられていたヨーロッパ諸国では、
この高価なスパイスを独自ルートで入手しようと、スパイスの原産地探しが始まります。
スパイスの中でも特に入手困難だった、ペッパー、グローブ、ナツメグ、シナモンなどを産する東洋に憧れを抱き、
ヨーロッパ人の大航海時代へとつながっていきます。
15世紀以降、コロンブスによる新大陸の発見、
バスコ・ダ・ガマによるインド航路の開拓、
マゼランによる世界一周は、
アジアのスパイスが目的のひとつであったことはよく知られています。
海洋貿易路が開拓されてスパイスが手に入りやすくなったことで、
薬用、神仏用、保存剤、媚薬としての古来の使われ方から、
味や香りを楽しむ食文化へと発展していきます。
シンガポールでは、
1819年にイギリスの東インド会社のラッフルズ卿が、
当時未開の地だったこの地に、自由貿易港を開こうとあらゆる開発を計画していきました。
そのひとつ、グローブ、ナツメグ、ペッパー、サトウキビ、コーヒー、お茶などを栽培する「スパイス・ガーデン」を作りました。
その後、スパイス・ガーデンは閉鎖されるのですが、
ジャングルだったシンガポールを開拓し
農園が増えるに伴って多くの移民が周辺諸国から入ってきました。
そして、アジアの物資はシンガポールの港に集結し、
世界の十字路として発展。
今日のように多種多様な文化が融合する国へと発展することにつながるのです。
シンガポールはスパイス天国。
東南アジアをはじめ、中国やインド、中東やヨーロッパのものまで、
手ごろな値段で買うことができます。
世界最大の港、シンガポールには、昔から近隣諸国のスパイス集まり、スパイス市場も世界最大です。
(参考:シンガポール日本人会「南十字星」より)
チャイについて
インドでもよく飲まれているチャイは甘く煮出したミルクティーのこと。
中でもスパイスがミックスされているものは、マサラチャイといいます。
代表的なスパイスはシナモン、カルダモン、クローブなど。
インドの甘いお菓子にスパイスティーをあわせることで清涼感を感じることができます。
スパイスカラーのランのアレンジ
ランとスパイスは、大航海時代、
同じルートで東南アジアからヨーロッパへと伝えられました。
品種改良が進んだ現在では、たくさんの種類のランがあります。
たくさんあるランの中で、
今回は、アランセラという種類のランとモカラを使ってアレンジ。
アランセラは、とてもユニークな形をしたランで、枝のようにもみえます。
えんじ色、オレンジ色のモカラと合わせてスパイシーな色合わせにして、
チャイのティータイムに彩りを添えました。
お茶の時間コーディネーター&フォトスタイリスト 倉橋由利子
Lilyのお茶時間in Singapore
フラワー&フォトスタイリスト 海野美規
ps.milou 花と写真のこと
Petit Salon MILOU
シンガポール在住の「マーライオンチーム」がお届けする
企画の第2回は、
異国情緒あふれるリトル・インディアをご紹介します。
シンガポールは多国籍国家です。
中華系民族、インド系民族、アラブ系民族によって構成され、
まったく異なった文化が混じっているのも、
シンガポールの魅力のひとつです。
今回は、リトル・インディアでみつけたスパイスを使って、
ティータイムを楽しんでみました。
シンガポールのインド・タウン
シンガポール中心地(オーチャード)からもほど近い所に、
インド・タウン「リトル・インディア」があります。
海峡植民地時代、イギリス政府の政策として、
本国インドから移り住んだ人たちによって発展していった街です。
地下鉄の駅を降りると、そこはまさにインド!
原色カラフルな街並みが続き、エキゾチックな雰囲気が漂います。
スパイスの話
リトル・インディアには、インド料理のレストラン、雑貨店、お土産物店などがひしめきあっています。
インド料理といえば、なんといってもスパイス。
今では、少なくなってしまったそうですが、
その昔はスパイス類を取り扱うお店もたくさんあったそうです。
歴史の長いスパイス。
古くは、東南アジアからシルクロードを経て
ヨーロッパへと運ばれていました。
当時のヨーロッパでは、スパイスは金銀に匹敵するほど高価なもの。
東西交易の中継地であったアラビアの商人によって
陸路をおさえられていたヨーロッパ諸国では、
この高価なスパイスを独自ルートで入手しようと、スパイスの原産地探しが始まります。
スパイスの中でも特に入手困難だった、ペッパー、グローブ、ナツメグ、シナモンなどを産する東洋に憧れを抱き、
ヨーロッパ人の大航海時代へとつながっていきます。
15世紀以降、コロンブスによる新大陸の発見、
バスコ・ダ・ガマによるインド航路の開拓、
マゼランによる世界一周は、
アジアのスパイスが目的のひとつであったことはよく知られています。
海洋貿易路が開拓されてスパイスが手に入りやすくなったことで、
薬用、神仏用、保存剤、媚薬としての古来の使われ方から、
味や香りを楽しむ食文化へと発展していきます。
シンガポールでは、
1819年にイギリスの東インド会社のラッフルズ卿が、
当時未開の地だったこの地に、自由貿易港を開こうとあらゆる開発を計画していきました。
そのひとつ、グローブ、ナツメグ、ペッパー、サトウキビ、コーヒー、お茶などを栽培する「スパイス・ガーデン」を作りました。
その後、スパイス・ガーデンは閉鎖されるのですが、
ジャングルだったシンガポールを開拓し
農園が増えるに伴って多くの移民が周辺諸国から入ってきました。
そして、アジアの物資はシンガポールの港に集結し、
世界の十字路として発展。
今日のように多種多様な文化が融合する国へと発展することにつながるのです。
シンガポールはスパイス天国。
東南アジアをはじめ、中国やインド、中東やヨーロッパのものまで、
手ごろな値段で買うことができます。
世界最大の港、シンガポールには、昔から近隣諸国のスパイス集まり、スパイス市場も世界最大です。
(参考:シンガポール日本人会「南十字星」より)
チャイについて
インドでもよく飲まれているチャイは甘く煮出したミルクティーのこと。
中でもスパイスがミックスされているものは、マサラチャイといいます。
代表的なスパイスはシナモン、カルダモン、クローブなど。
インドの甘いお菓子にスパイスティーをあわせることで清涼感を感じることができます。
スパイスカラーのランのアレンジ
ランとスパイスは、大航海時代、
同じルートで東南アジアからヨーロッパへと伝えられました。
品種改良が進んだ現在では、たくさんの種類のランがあります。
たくさんあるランの中で、
今回は、アランセラという種類のランとモカラを使ってアレンジ。
アランセラは、とてもユニークな形をしたランで、枝のようにもみえます。
えんじ色、オレンジ色のモカラと合わせてスパイシーな色合わせにして、
チャイのティータイムに彩りを添えました。
お茶の時間コーディネーター&フォトスタイリスト 倉橋由利子
Lilyのお茶時間in Singapore
フラワー&フォトスタイリスト 海野美規
ps.milou 花と写真のこと
Petit Salon MILOU