——フォトスタイリングを始めたきっかけは?
「PLUS1LIVING」に掲載された、窪田先生の連載エッセイの写真を見て、「すごくきれい! 私もこんな写真を撮りたい!」と思ったのがきっかけです。
わが家では、主人や義父の趣味がカメラだったので、それまで私が写真を撮る機会はほとんどなかったのですが、その1枚の写真を見たときに、「私にこんな写真が撮れるのかな?」とワクワクした気持ちになって。

それまでPCに触ったこともなかったのですが、とにかく窪田先生のブログを見たい一心で、PCの電源を入れるところから家族に教えてもらって、フォトスタイリング講座に申し込みました。
もちろんブログもまだ全然やっていなかったです(笑)。フォトスタイリングを始めたことで、毎日、撮影をするようになって、写真を撮りっぱなしにしておかないためにブログを始めました。いまは、3つのブログをやっています。
スタジオごきげん祐天寺!
http://ameblo.jp/yuutenji-yuu/
天才バスターの日記
http://yuutenji.exblog.jp/
リゾートライフに憧れて♪
http://pretty50.exblog.jp/
—— 講座に通ってみて、いかがでしたか?
実は、フォトスタイリングを始めたのは、義父を見送ってしばらくした頃でした。子どもが幼稚園くらいまでは子育てに専念していたのですが、義理の母の介護が始まり、続いて義父も病気になって介護をする生活に。家の仕事にも復帰して、家庭と介護と仕事を両立させる生活が続いていました。
忙しい生活のストレスのせいか、そのうち更年期障害と同じような症状が出るようになったんですね。まだその年齢には早いのに、朝、起きられないとか、気分が落ち込む、というようなことがあって……。
そんなときにフォトスタイリングを始めたのですが、レッスンできれいなものを見たり、集中して撮影したりしていると、楽しくて、楽しくて。気分が明るくなって、どんどん身体も元気になっていきました。
同じころ、心配した家族に手をひかれるようにして沖縄の離島に遊びに行くようになったのですが、沖縄で過ごすことでも身体が癒されてきて。フォトスタイリングと沖縄に通うようになって、体調がどんどんよくなりました。
フォトスタイリングを通して知り合った方たちと関わることで、いろいろな勉強もできました。たとえばカラーリストのお友だちにパーソナルカラーを見てもらって、お洋服も変わってきたり……。暮らし全般が変わってきたかなぁと思います。
家族と食事に行ってテーブルの写真を携帯で撮るときにも、簡単にスタイリングをしたりするのが楽しくて。家族もそれをわかってくれて、息子が「お母さん、こっちのほうがいいんじゃないの?」とか、主人が「ん、これはちょっとテイストが違うね」と一緒になって楽しむ感じになりました。


——作品のアイディアはどうやって見つけるのですか?
仕事で外回りをしているとき、参考になりそうなおしゃれなショップや洋書が置いてある書店に立ち寄るようにしています。ショップのディスプレイや洋雑誌を見ているうちに、「次はこういうスタイリングをしてみよう」というのが浮かぶんですね。ネタがひらめいたら、ネタ帳にメモしておいてあとで企画にまとめます。最近はピンタレストで好きな写真を集めていくと、自分が好きなテイストがわかってくることもあります。
企画のOKが出たら、夜に制作をしたり、試し撮りをしたり。作ったものが写真映えするかどうか、スタイリングのテイストが合っているかどうかは、一度、試し撮りして確認します。忙しいときは、夜に準備をしておいて、朝の家事の合間に撮影することも。ゴミ出しの前に撮る、主人の朝食を出したら撮る、という感じです(笑)。スタジオがあると、セッティングしておけるのでその点でも便利ですね。
フォトスタイリングで使うもので最近のお気に入りは、「ボロボロの布」や「よごれた布」。外にほっぽってあったものに魅力を感じるので、下地に使うために集めていますね。古家の解体現場に置いてあった板がほしくて、勇気をふりしぼって譲ってもらったこともあります(笑)。いつも頭の片隅に、「下地探し」がありますね。

——あらためて、祐天寺さんにとってフォトスタイリングとは?
作品のアイディアを考えているとき、実際にスタイリングしているとき、写真が出来上がったとき、全部の過程が楽しいので、「すごくいい趣味を見つけちゃった!」と思っています。写真だけではなく、作品をつくっていくという全部の過程が楽しくて、「どうしよう?」と思うくらい(笑)。次はこんな写真を撮りたいとひらめいたら、早く撮影したくて、「撮る時間がな~い!」という感じです。
フォトスタイリングを始めようかどうしようか、迷っている方は、まずは講座を受けてみては?とお伝えしたいですね。フォトスタイリングを始めたことで、私自身が前向きに、心も変わったと思うので。窪田先生がよくおっしゃるのですが、「スタジオはパワースポット」なんです。カメラは重いし(笑)、身体は疲れているんだなと思うのですが、心は軽いというか。とっても気分がよくなるんです。

作品づくりはたいへんなこともありますが、アドバイスをもらって手直しすると写真がどんどん変わっていって、写真が変わったことが自分でもわかるし、「よくなったね!」と言われるとほんとうにうれしい。「私、こういう写真が撮れるようになったんだ、私にもできるんだ!」と実感する瞬間が、すごく楽しいです。
取材・文:藤岡信代
撮影:百井謙子
Teardrops220〜Photo Life〜
「PLUS1LIVING」に掲載された、窪田先生の連載エッセイの写真を見て、「すごくきれい! 私もこんな写真を撮りたい!」と思ったのがきっかけです。
わが家では、主人や義父の趣味がカメラだったので、それまで私が写真を撮る機会はほとんどなかったのですが、その1枚の写真を見たときに、「私にこんな写真が撮れるのかな?」とワクワクした気持ちになって。

それまでPCに触ったこともなかったのですが、とにかく窪田先生のブログを見たい一心で、PCの電源を入れるところから家族に教えてもらって、フォトスタイリング講座に申し込みました。
もちろんブログもまだ全然やっていなかったです(笑)。フォトスタイリングを始めたことで、毎日、撮影をするようになって、写真を撮りっぱなしにしておかないためにブログを始めました。いまは、3つのブログをやっています。
スタジオごきげん祐天寺!
http://ameblo.jp/yuutenji-yuu/
天才バスターの日記
http://yuutenji.exblog.jp/
リゾートライフに憧れて♪
http://pretty50.exblog.jp/

—— 講座に通ってみて、いかがでしたか?
実は、フォトスタイリングを始めたのは、義父を見送ってしばらくした頃でした。子どもが幼稚園くらいまでは子育てに専念していたのですが、義理の母の介護が始まり、続いて義父も病気になって介護をする生活に。家の仕事にも復帰して、家庭と介護と仕事を両立させる生活が続いていました。
忙しい生活のストレスのせいか、そのうち更年期障害と同じような症状が出るようになったんですね。まだその年齢には早いのに、朝、起きられないとか、気分が落ち込む、というようなことがあって……。
そんなときにフォトスタイリングを始めたのですが、レッスンできれいなものを見たり、集中して撮影したりしていると、楽しくて、楽しくて。気分が明るくなって、どんどん身体も元気になっていきました。
同じころ、心配した家族に手をひかれるようにして沖縄の離島に遊びに行くようになったのですが、沖縄で過ごすことでも身体が癒されてきて。フォトスタイリングと沖縄に通うようになって、体調がどんどんよくなりました。
フォトスタイリングを通して知り合った方たちと関わることで、いろいろな勉強もできました。たとえばカラーリストのお友だちにパーソナルカラーを見てもらって、お洋服も変わってきたり……。暮らし全般が変わってきたかなぁと思います。
家族と食事に行ってテーブルの写真を携帯で撮るときにも、簡単にスタイリングをしたりするのが楽しくて。家族もそれをわかってくれて、息子が「お母さん、こっちのほうがいいんじゃないの?」とか、主人が「ん、これはちょっとテイストが違うね」と一緒になって楽しむ感じになりました。

さまざまなテイストのものが
センス良く並ぶ
リビングのオープン棚

上段のランタンはご主人のコレクション
——作品のアイディアはどうやって見つけるのですか?
仕事で外回りをしているとき、参考になりそうなおしゃれなショップや洋書が置いてある書店に立ち寄るようにしています。ショップのディスプレイや洋雑誌を見ているうちに、「次はこういうスタイリングをしてみよう」というのが浮かぶんですね。ネタがひらめいたら、ネタ帳にメモしておいてあとで企画にまとめます。最近はピンタレストで好きな写真を集めていくと、自分が好きなテイストがわかってくることもあります。

持ち運び用のネタ帳と
アイディアをイラストで描きこんだ
スケッチブック。
企画のOKが出たら、夜に制作をしたり、試し撮りをしたり。作ったものが写真映えするかどうか、スタイリングのテイストが合っているかどうかは、一度、試し撮りして確認します。忙しいときは、夜に準備をしておいて、朝の家事の合間に撮影することも。ゴミ出しの前に撮る、主人の朝食を出したら撮る、という感じです(笑)。スタジオがあると、セッティングしておけるのでその点でも便利ですね。
フォトスタイリングで使うもので最近のお気に入りは、「ボロボロの布」や「よごれた布」。外にほっぽってあったものに魅力を感じるので、下地に使うために集めていますね。古家の解体現場に置いてあった板がほしくて、勇気をふりしぼって譲ってもらったこともあります(笑)。いつも頭の片隅に、「下地探し」がありますね。

くたくたになった布や色あせた板
などの「下地コレクション」
——あらためて、祐天寺さんにとってフォトスタイリングとは?
作品のアイディアを考えているとき、実際にスタイリングしているとき、写真が出来上がったとき、全部の過程が楽しいので、「すごくいい趣味を見つけちゃった!」と思っています。写真だけではなく、作品をつくっていくという全部の過程が楽しくて、「どうしよう?」と思うくらい(笑)。次はこんな写真を撮りたいとひらめいたら、早く撮影したくて、「撮る時間がな~い!」という感じです。
フォトスタイリングを始めようかどうしようか、迷っている方は、まずは講座を受けてみては?とお伝えしたいですね。フォトスタイリングを始めたことで、私自身が前向きに、心も変わったと思うので。窪田先生がよくおっしゃるのですが、「スタジオはパワースポット」なんです。カメラは重いし(笑)、身体は疲れているんだなと思うのですが、心は軽いというか。とっても気分がよくなるんです。

作品づくりはたいへんなこともありますが、アドバイスをもらって手直しすると写真がどんどん変わっていって、写真が変わったことが自分でもわかるし、「よくなったね!」と言われるとほんとうにうれしい。「私、こういう写真が撮れるようになったんだ、私にもできるんだ!」と実感する瞬間が、すごく楽しいです。
取材・文:藤岡信代
撮影:百井謙子
Teardrops220〜Photo Life〜