シンガポール在住の「マーラインオンチーム」のコラボ企画、
多国籍民族文化の3番目の紹介として
アラブ(イスラム)文化のお茶とお花時間をご紹介します。
シンガポールには、「カンポングラム」というアラブ人街があります。
19世紀前半、イギリスのラッフルズ卿が上陸したころ、
敬虔なムスリムの人たちの生活圏として成立した街です。
その当時はアラブ系移民が多く住んでいたため、
「サルタンモスク」という非常に大きなモスクが建築され、
イスラムの学校も設立されましたが、
現在はおもにマレー系・インドネシア系のムスリムの人が
食事や祈り、買い物などに多く訪れています。
代表的な通りはアラブストリートといい、
多くの観光客が訪れるその通りには
ペルシャ絨毯を扱うカーペット店やイスラム女性のお洋服にも使われる
テキスタイル(布)のお店、水タバコのお店などがあり、
通りにも、アラビアンナイトを思わせるきれいな照明が飾られています。
ムスリムの女性は常夏の国シンガポールでも
イスラムの宗教上、頭と体を覆った洋服をきていますが、
あざやかな色合いの洋服や刺繍がたくさんはいった洋服などで
たくさんおしゃれをしています。
頭にかぶる布をヒシャブ、目だけ出してすべてを覆うものをブルカ、
イスラム教の信仰の細かい規則により、
ムスリム女性の洋服の恰好が違っています。
そんなエキゾチックな、異国情緒あふれる
アラブ街のファッションやデザインを取り入れた
春のお茶とお花の時間です。
お花やティーグラスをのせているのは
トルコの手つきシルバーティートレイです。
バンダをアレンジ。
華やかなランの中でも、
ひときわ艶やかなバンダをアレンジします。
濃いピンクのバンダと、
小花のアジサイを合わせました。
ピンクと、グリーンのカラーグラスに入れて、
小さく軽やかにアレンジしました。
バンダと言えば、
シンガポールの1セントコインのデザインになっているのも、
「バンダ・ミス ジョアキム」という名前のバンダ属のランなのです。
バンダといわれる種類のランは、
鮮やかな色と、大きめの花が特徴的な花です。
フラワー&フォトスタイリスト 海野美規
ps.milou 花と写真のこと
Petit Salon MILOU
お茶の時間コーディネーター&フォトスタイリスト 倉橋由利子
Lilyのお茶時間in Singapore