
お茶というと、陶磁器のティーカップのイメージがあると思いますが、
アラビア文化のティーカップというとガラス製なのです。
紀元前4000年頃、メソポタミア地方でビーズを作り始めるなど、
ガラス文化はアラブ地域が発祥の地と言われています。
お茶をたくさん飲むトルコでは「チャイグラス」、
モロッコでは「ミントティーグラス」などといいますが
柄もとてもきれいなので、コレクターもいるほどです。
代表的なティーグラスの形のものを2種と、
珍しい形のものをご紹介します。

こちらのようにまっすぐな円柱形のグラスは、
モロッコならではの形。
アラベスク文様がとても美しいです。
青、赤、緑などカラフルなものも多くありますが、
こちらのグラスは乳白色の曇りガラスのようになっていてどんなインテリアにもとけこみます。

こちらは、トルコの代表的なチューリップ型のティーグラスです。
これらのグラスは耐熱性で出来ているものがほとんどですが、
取っ手がない場合は、熱湯をいれると熱くなるので
グラスの上の部分をもってお茶をいただきます。
*中には観賞用で耐熱でないものもあるので購入時に確認をしましょう。
*破損を防ぐため、念のためグラスに直接熱湯をいれることはさけましょう。ポットに入ったお茶は熱湯から少し冷めた状態なので大丈夫です。
このグラスの中にティーをいれると
爽やかな気分で
お茶の色も目で愉しむこともできます。

こちらは、本来コーヒー用として使われていたもの。
今は陶磁器のコーヒーカップが主流となり、数が少ないですが、
ガラス製でお茶の水色が見え、
蓋もついているのでほこりよけにもなり、
ちょっとしたティータイムのおもてなしにも使えそうです。
シルバーティートレイは
モスク内にもあるような非常に細かいアラベスク文様や
アラビア文字などが描かれていて、とても美しいです。
きらきら感あるティーグラスともとても相性がよいので、
一緒に揃えるのもおすすめです。
お茶の時間コーディネーター&フォトスタイリスト 倉橋由利子
Lilyのお茶時間in Singapore