ランの中にバンダという種類のものがあります。
シンガポールの1セントコインのデザインになっているのは、
「バンダ・ミス ジョアキム」という名前のバンダ属のランなんです。
この花は、
1893年にシンガポールのアグネス・ジョアキムさんの庭で
新種のランとして発見されました。
「バンダ・ミス ジョアキム」という名前で
ランの交配種として登録され、
シンガポールの国花になりました。
バンダ種は、シンガポールにゆかりのある花です。
こちらは、「バンダ・ミス ジョアンキム」ではありませんが、
バンダの切り花として、
フラワーショップで買うことができるものです。
色は青、紫、濃いピンクなどがあります。
ランにはいろいろな種類があります。
洋ランと言われる種類の、代表的なものをあげてみると、
バンダ(属)<Vanda >
大きめな花が一枝にたくさんついて咲きます。
ビビットなきれいな色の花が多いです。
モカラはバンダの交配種です。
デンドロビウム(属)<Dendrobium >
デンファレという、日本でも切り花としてよく見かける花はこの仲間。
オンシジウム(属)<Oncidium >
小さな黄色の小花(蝶々のような)が代表的な花です。
ファレノプシス(属)<Phalaenopsis >
お祝いの鉢植えの胡蝶蘭。
シンビジウム(属)<Cymbidium >
こちらも鉢植えでよく見る花です。
カトレア(属)<Cattleya >
ランの女王カトレア。
実は、ランは熱帯だけでなく、
地球上のあらゆる地域に自生しています。
日本にも趣のあるエビネランのような
素敵なランがありますね。
ランはあらゆる植物の中で最も種類が多く、
すべての植物の中の約1割に相当するといわれているそうですから、
それにはちょっと驚きです。
シンガポールのアラブストリート界隈は、
色とりどりのテキスタイルのお店がたくさん並び、
ガラスモザイクのランプのお店、香水店、アラビアンカフェなど、
アラビアン~な一角となっています。
アラブストリートで買ったかわいい雑貨を添えて、
バンダをアレンジしました。
キャンドルを添えてちょっとロマンチックに。
フラワー&フォトスタイリスト 海野美規
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