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インタビュー企画の2回めに登場いただくのは、
「Team Klastyling」のなかでも「スーパー主婦」と呼ばれ、
ふだんから美しい暮らしを実践しているコリーさん。
ご主人と息子さん、愛犬と暮らすお住まいは
そのお人柄と同様に静かな佇まいの外観ですが、
玄関ドアを開けると、
思いがけない広がりと豊かさを感じさせる空間が現れます。

今日から3回にわたってお伝えします。




玄関から引き戸を開け、LDKへ。光があふれる気持ちのいい大空間が広がります。

玄関から引き戸を開け、LDKへ。光があふれる気持ちのいい大空間が広がります。





—— 暮らしぶりがとても素敵です

もともとインテリアや家の中を飾ることが好きでした。
フォトスタイリングの講座に通い始めたきっかけも、実はカメラではなくて
インテリアが目的だったんです。

出産を機に専業主婦になり、住まい中心の生活をおくるなかで、
好きなものを部屋に飾ったりして楽しんでいました。
息子が生まれてからは、子どものものがリビングにある状態。
やっと子どもが成長して、リビングを大人仕様に変えていったのですが、
あるとき、あらためて見回してみると、
「あら、何かが違う……」。
全然、素敵じゃなかったんです(苦笑)。

ディスプレイがワンパターン。
好きなものを飾っているのに、ポイントになるものがない。
もっとおしゃれにしたいのに、どうしてよいか分からない……。

そんなタイミングで窪田千紘先生のブログに出合い、
旬のおしゃれなインテリアの提案を見て
「講座に通えば、インテリアの極意がわかるかも?」と考え、
2009年10月からフォトスタイリング講座を受講し始めました。

いま思えば、講座で写真の見方を学ぶ前は、
「自分はどういうテイストが好きなのか」も、よくわかっていなかったのだと思います。
流行に振り回されていたようなところもあって、
何を買えばいいのか、何を主役にして、どうやって引き立てればいいのか、
わからなかったんですね。

フォトスタイリングを通じて、ものの選び方や並べ方を知ってからは、
インテリアもいっそう楽しめるようになったと感じます。

ダイニングにしつらえられたディスプレイ用の棚。光を楽しむためガラス器を中心に並べ、雑貨のディスプレイも楽しみます。

ダイニングにしつらえられた
ディスプレイ用の棚。
光を楽しむため
ガラス器を中心に並べ、
雑貨のディスプレイも
楽しみます。






リビング、ダイニング、キッチン、畳コーナーが一体になった大空間。中央の柱がアクセントになっています。

リビング、ダイニング、キッチン、畳コーナーが一体になった大空間。中央の柱がアクセントになっています。







——お住まいのことをもう少し教えてください

家を建てたのは8年前です。
テレビ番組で紹介されていた建築家さんに興味をもって
コンタクトをとってみたところ、相性も合ったので依頼することにしました。

リクエストとしてお伝えしたのは、
「ハワイのコンドミニアムのような空間にしたい」ということ。
木を使っているけれど、モダンな感じが理想のイメージでした。



木の質感を生かしたカウンターにステンレストップのキッチン。<このミックス感がコリーさんの理想のイメージの源。ピーチオレンジの珪藻土の壁が、リゾートのくつろぎ感を醸しています。

木の質感を生かしたカウンターにステンレストップのキッチン。
このミックス感がコリーさんの理想のイメージの源。
ピーチオレンジの珪藻土の壁が、リゾートのくつろぎ感を醸しています。




もともとシンプルなものが好きで、
色も、白や黒、グレー、シルバーなどが好き。
ハードなテクスチャーや、インダストリアルなテイストも好きで、
統一された整いすぎたものよりも、
少しはずしたミックス感のあるものが好みです。



黒のものでまとめたコーナー。大人っぽい雰囲気です。

黒のものでまとめたコーナー。
大人っぽい雰囲気です。





シンプルなデザインの「カッシーナ」のソファに、名作照明の「トロメオ」。「ロイズ・アンティークス」で購入したクラシカルなサイドテーブルが効いています。引き戸の奥に見えているのは、ゆったりとした玄関スペース。

シンプルなデザインの「カッシーナ・イクスシー」のソファに、名作照明の「トロメオ」。「ロイズ・アンティークス」で購入したクラシカルなサイドテーブルが効いています。引き戸の奥に見えているのは、ゆったりとした玄関スペース。






細かいところまでリクエストしたわけではないのですが、
好みをよくわかって提案していただき、思いどおりの空間になったと思います。




取材&文:藤岡信代
撮影:百井謙子
Teardrops220〜Photo Life〜