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——フォトスタイリングを始めてから、どんな生活になりましたか?

最初は、講座で可愛いものを見るのが楽しくて、
同期たちとアフターランチをするのも楽しくて(笑)。

「フォトスタイリング講座が終わるまで楽しもう」という程度の、
短期の趣味講座に通うような感覚でいました。
ベーシックコースが終わったとき、次のアドバンスコースへ進むかどうかを決めていなかったくらいです。

それが作品を提出しつづけて、フォトスタイリングの法則がだんだん
わかってくると、ゲームのように面白くなってきて。
たとえば、電柱のちょっとした傾きにも気づくようになって、
「フォトスタイリング的には、傾く方向はこっちでしょう」と思ったり(笑)。

いまは、フォトスタイリングは生活の一部。
作品づくりが一カ月のリズムみたいな感じですね。



ダイニングの隅に飾られた照明は、「アクメ」で見つけたもの。ミッドセンチュリーなデザインが空間によく似合います。

ダイニングの隅に飾られた照明は、「アクメ」で見つけたもの。
ミッドセンチュリーなデザインが空間によく似合います。




窓の前のディスプレイコーナーに飾られたアンティークの陶製ナンバープレート。モノクロのカードとともに気になるアイテムを集めて。

窓の前のディスプレイコーナーに飾られたアンティークの陶製ナンバープレート。モノクロのカードとともに気になるアイテムを集めて。







料理、ファッションなど、いろいろな分野にも興味の幅が広がり、
骨董市やアンティークショップにもよく出かけるようになって、
世界が広がったと思います。

「これは可愛くなる」と思うものを見つけたら迷わず買って、
主役のコのチャームポイントを見つけ出すのが楽しい。
スタイリングが浮かんで、思いどおりになったときはうれしいですね。

——作品づくりをするときのスケジュールは?


フォトスタイリングを始めてしまうと途中でやめられないので、
基本は朝の家事を済ませてから、と決めています。
外出の予定のないときは、家事を終えてから午前中に撮影。
お昼をまたいで画像処理をしたり、文章を書くというスケジュールです。
外出の予定のあるときは、前夜にスタイリングだけをすませ、
翌朝に撮影をします。


テラスからの日差しがそそぐ明るいダイニング。

テラスからの日差しがそそぐ明るいダイニング。




撮影をするのは、リビングダイニングか、子ども部屋の奥につくった
アトリエコーナーが多いですね。
バンカーズボックスにスタイリングの材料などをしまい、
間仕切りにも利用しています。
数がふえてもすっきりして見えるので、箱収納はおすすめです(笑)。


息子さんの部屋の奥につくったアトリエコーナーでスタイリング中。

息子さんの部屋の奥につくったアトリエコーナーでスタイリング中。



間仕切りにしているバンカーズボックスには、スタイリングに使う雑貨や下地などを収納。ものがふえても対応できるのもポイント。

間仕切りにしているバンカーズボックスには、スタイリングに使う雑貨や下地などを収納。ものがふえても対応できるのもポイント。





息子には、お小遣い稼ぎに「100円あげるから」と
手のモデルをやってもらったりしたこともありますが、
基本的には感想を言ったりすることもないですね。
ただ、少し前になるんですが、
小学校の移動教室で息子が初めてお土産を買ってくる機会があって。
富士山に行ったのに、息子のお土産はエンジェルの小さなフレーム。
「お母さん、こういうのが好きでしょ」。
その当時、フレンチアンティーク風のものを使ったスタイリングをよくしていたから、見ていないようで見ているんだなぁ…と。
フレンチとか、テイストの違いはわかってないと思うんですが、
私が喜ぶと思って選んでくれたお土産は宝物です。


息子さんがお土産にくれた エンジェルのフォトフレーム。

息子さんがお土産にくれた
エンジェルのフォトフレーム。




——フォトスタイリングは大変だな~と思うことはありますか?

ネタ切れしたとき、かな(笑)。

アイディアが浮かばないときは、気分を変えるために、
街に出かけてショップを見て歩いたり、お風呂で髪を洗ったりします。
シャンプーをしていると、不思議とアイディアが浮かぶんです(笑)。

「ナチュラル生活」のブログを担当してからは、
締め切りのプレッシャーをより強く感じるようになりました。
2~3週間くらい前からネタを考えたり準備を始めるのですが、
私は1週目担当なので、前の月の後半くらいからイライラしています(笑)。

「ナチュラル生活」のブログメンバーに入るまでは、
ずっと「可愛いものをつくらなきゃ!」と思って
一生懸命、可愛いものをつくっていたんですが、
どうも自分は得意ではないなぁ…と最近になって気がつきまして。

「収納とかの記事でもいいですよ~」と言われて、
「あぁ、よかった!」と(笑)。
ずっと主婦なので、そちらのジャンルのほうが身近で、やりやすい。
自分のフィールドだと思います。

自分では、収納が得意というよりは、掃除があまり好きじゃないので、
「早く掃除が終わるように片づけておこう!」という感じなんですが、
世の中には「そこが苦手!」という方もいるので
私がふつうに使っているものや、実践していたりすることを
お伝えしていけばいいんだな、とあらためて思いました。



キッチン収納のアイディアを紹介した記事では、箱を使った整理法を提案。

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取材&文:藤岡信代
撮影:百井謙子
Teardrops220〜Photo Life〜