リビングの一角にあるPCデスクで作業を。

リビングの一角にあるPCデスクで作業を。





——最近、ブログを一新されたと伺いました

最初のブログを始めたのは、
仲良くなった友人たちと、お互いの近況を知らせ合うためでした。
ブログを始めて3年目になり、自分の中でコンセプトが固まってきたので、2012年末に同じエキサイトブログで引っ越しをしました。

これまでのブログは備忘録のような、いわば自分のためのものでした。
「こんな可愛いものを見つけました」というような記事だったのですが、
今後はフォトスタイリングを通した読者目線の情報発信をしたい、と
考えるようになって……。

ブログタイトル、ハンドルネーム、コンセプト。すべて一新しました。
Horse eyes 350
http://cory350.exblog.jp/


——新しいブログはどんなブログですか?

ブログのコンセプトは、
「カメラを通して、毎日の生活の中で見つけた美しいものを
一枚の絵のように伝えたい」

ブログを見てくれた人が、その美しさに感動してくれたり、
なにかの参考にしてくれたら…。
ちょっとしたクラフトや収納のアイディア、「これが買い!」といった情報から「いいな」と幸せを感じてもらえたら、と考えています。


キッチンで使っているものも、 一つ一つが吟味されていて 絵になるものばかり。

キッチンで使っているものも、
一つ一つが吟味されていて
絵になるものばかり。





「Klastyling」に掲載され、大反響となった調味料差しの紹介記事から。

「Klastyling」に掲載され、大反響となった調味料差しの紹介記事から。





口下手な私にとって、写真は、伝えるための便利なツールなんです。
「日常生活を工夫することで、もっと素敵に、もっと楽しく暮らしましょう」
という提案が、写真を通してできたらと思っています。

たとえば、「素敵なガラスびんを見つけた」と思って買ってきても
ふつうだったら、ただポン!と飾るだけになりますよね。
それだけも十分、素敵だけれど、フォトスタイリングを知っていたら、
「3つ並べたらもっと素敵」とか、
「他のものを後ろに置いて奥行き感をつくってみる」とか、
「いま流行りの色のものを添えてみる」とか、
ちょっとした工夫で、1つの素材をもっと生かすことができます。
それが、フォトスタイリングであり、
私が写真を通してお伝えしたいことなんです。

フォトスタイリングの講座には、
各方面で活躍している先生方や才能ある素敵な方々が通っていて、
さまざまな情報をもらうことができますし、
窪田先生をはじめ協会の先生方からは、
業界情報や先取り情報などレアな情報も入ってきます。
「Team Klastyling」のメンバーは、
そんな情報を頭に叩き込んだ上で提案をしているので、
流行の先取りをした、よりよいものがつくれるのだと思います。

私は普通の主婦なので、提案のベースは、家事や日常生活。
そうした日常の暮らしに、ちょっとしたレア感を取り入れて、
おしゃれに楽しめるような提案を心がけています。


seto2_035seto2_034


玄関の一角。アーコールのチェアの脇には、
ワイヤーバスケットに入れた工事用のランプを足元灯がわりに。


——コリーさんにとって、フォトスタイリングの魅力とは?

作品は千差万別で、正解がないところが素敵だなと思っています。
全部が正解で、その人らしさが出るところが魅力です。

フォトスタイリング=自分自身。

健康のバロメーターではないんですが、
そのときの感情や体調もフォトスタイリングに表れると感じます。
決まり事があるわけではないし、「こうでなければ」というのもないし、
自分がいいと思っていることを、自由に、ビジュアルで
表現できるようになる。
私のように主婦でも、フォトスタイリングを使っていくことができます。

seto_030

実は、講座の受講を、私はかなり迷いました。
というのは、窪田先生のブログで紹介されていた受講生の声は、
大勢の生徒さんを抱えるお教室の先生や
センスあふれるすごい方々ばかりだったので、
「インテリアが好きという理由で専業主婦が行ってもいいのかしら?」という思いがあったんですね。

申し込みを1クール見送って、やはり諦めきれず、一年発起して受講。
結果はこのとおりのフォトスタイリング・オタク(笑)。
あのときの選択は間違っていなかったと思います。

これからフォトスタイリングを始めたいと考えている方は、
まずは何も考えず、可愛い写真を撮りに行ってみてください。
誰でも可愛く撮れるようになる法則がきっと導いてくれると思います。
あとは、上手になりたいという前向きな気持ちだけで
どんどん上達していくと思います。



取材&文:藤岡信代
撮影:百井謙子
Teardrops220〜Photo Life〜