ユリの季節を迎えました。
ユリの旬は本来6~7月ですので、これからがもっとも美しい時期を迎えます。
ユリは、「ゆらり、ゆらり」と風に揺れ動く様子から
「ゆり」と名付けられた花。
サクラの次に、日本人の美意識に深く根づく花と言われています。
ユリにはたくさんの種類があります。
世界中で交配種が誕生していて、
大輪の華やかなオリエンタル系から楚々とした可憐な原種系まで、
さまざまなタイプのユリがあります。
代表的なものとしては、
*オリエンタル・ハイブリッド系
大輪で、香りの強いユリ。
人気のカサブランカやソルボンヌなどはこの種類です。
*アジアンティック・ハイブリッド系
アジア原産のユリをもとにしたユリで、スカシユリと言われるもの。
花は小ぶりで、香りがないのですが、花色が豊富です。
*ロンギフローラム・ハイブリッド系(テッポウユリ)
*LAハイブリッド系
テッポウユリとアジアンティック・ハイブリッド(スカシユリ)の交配種。
イエローウィン、コンカドールなど。
*原種のユリ
カノコユリ、オニユリ、バイモユリ、クロユリなど。
今回は、名前からも、
とっても乙女ちっくなユリをご紹介したいと思います。
もともとのオトメユリ(乙女百合)は、
宮城、新潟、福島、山形県の周辺にしか群生していない貴重な植物で、
絶滅危惧種に指定されている百合です。
この日本原産のオトメユリとテッポウユリを交配させた
「オトメユリ“杜シリーズ”」という宮城県のオリジナル品種が、
このオトメユリです。
この”杜シリーズ”のオトメユリなら、
フラワーショップで買うことができます。
薄いピンクで、斑点がなく、甘い香りがします。
テッポウユリのスタイルを受け継いで、すらりとした花姿がとても可憐です。
オトメユリのアレンジを楽しむ
ユリは、和のテイストにも、洋のアレンジにもよく似合います。
豪華に華やかな大きなアレンジをしたいときには、
とても効果的に使うことができますし、
もちろん、1本だけでも、存在感のある花ですね。
いろいろなスタイルで楽しめる花ですので、
この季節にぜひ楽しんでみてください。
◆大きめのバスケットに飾る
バスケットの中に、ガラスの器を入れて水を入れて置きます。
一つにまとめた花を、その器に入れるだけ。
◆細口のびんに1本だけ入れて
バスケット素材のトレイと合わせて、涼しさをアップさせました。
フラワー&フォトスタイリスト
海野美規
ps.milou 花と写真のこと
Petit Salon Milou