ブランド設立２０周年を記念して発刊された
キャス・キッドソンさんの著書のサイン会。
会場となった東京・代官山 蔦屋書店に、
フォトスタイリストのゆみとくまこが行って参りました。

英国よりキャス・キッドソンさんが来日され、
直接、お話を伺えるというまたとないチャンス。




イベント直前から、まるでロンドンにいるかのような、
しっとりとした雨につつまれた蔦屋書店の一室で、イベント開始。

キャス・キッドソンさんは、
さわやかな白地に赤い小さなドットのロングスカーフと、
モダンな赤いパンプスで登場され、
ごあいさつのあとは、

集まったファンのみなさまの質問に、

キャスさんご自身が答えてくださいました。



著書の中でも多く語られていた、イギリスの片田舎で暮した幼少期。
電話番号のような情報を覚えるのは苦手だけれど、
子ども時代のお家の中に使われていた色や柄などは
今でもはっきり思い出せるそうで、
大人になってからのキャスさんの原点である、とのこと。

ロンドンでの２０代は、さまざまな職業で経験を積みました。
犬の散歩のお手伝いに始まり（←ここ重要！by キャスさん）
色選びや、アイデアを形にするデザインビジネスまで、
今のビジネスの基盤となる経験を積むことができたそうです。

そして、キャス・キッドソンを立ち上げた頃のことへと
お話は、移りました。
幼少期の忘れられない記憶から、インスピレーションがわき、
古き良きものと新しいものの融合、
たとえば、花柄と水玉の掛け合わせなど、
まだ誰もやっていないことをモダンビンテージとして提案する
ブランドコンセプトを作り上げていきました。

”Cheerful,Practical and Pretty”がキーワードのCath Kidstonの商品。

ブランド立ち上げ後、早い時期から
日本のセレクトショップでも商品の扱いがあり、
たくさんのお客様に愛されていった中で、
なんと日本のお客様向けにキャスさんご自身が、
手作りでクリスマスカードを作成していたこともあったそうです。

現在の日本での人気のあるプリント柄は、
スポット、ドットやストロベリー、それからカウボーイとローズも。
形ではデイバッグだそうです。
スポットのデイバッグは特に人気で、
キャスさんは今回の来日中にもたくさん見かけたとのこと。


続いて、これからのキャス・キッドソンのことについて。
今年２０周年を迎えるブランドとしては、
「まだティーンエイジャーを卒業したばかりの、
大人になりきれていない段階」とおっしゃっていましたが、
今後は、日本だけでなく、中国を始めアジア諸国、
それからパリやマドリードなどでも展開していくそうです。

最後に、女性起業家として、
これから起業していく女性へのアドバイスもくださいました。

時代はどんどん進化しているので、女性でも、自信を持って、
自分のやりたいことを実現できる選択肢が広がってきているのでは、とのこと。
新しいことを始めるのは、リスクも伴うけれども、
２５年後、３０年後に振り返ったときに、
あのときやっておけばよかった・・・・と後悔しないために、
チャレンジした、とキャスさんはおっしゃっていました。

著書に、『私がいなくてもブランドが生き残り続ける形にするのが
自分にできる最大の貢献だと思っています』（p140）とあるように、
キャスさんは、ビジネスを大きくするためには、
たくさんの人の助けを借りることが必要だともお話しくださいました。



この春より日本向けに展開されたファッション部門にも注目しているそう。
また、ロンドンの本社ではたくさんのスタッフが育ってきているので
これからはキッズ部門も大注目だそうです。
その他、ファブリック系のアイテムにも
新しいアイテムが登場するとのことでした。



これからも、ますますキャス・キッドソンから目が離せない
そんな予感でいっぱいです！



わんこのフォトスタイリスト・くまこ
わんことフォトスタイリングしています！

フォトスタイリスト ゆみ
結photo通信 -photostylist yumi-