おはようございます。窪田千紘です。

ビーズ＆刺しゅう作家として全国で活動する
Sakula embroidery 上村通代さん。

フォトスタイリングのメンバーにも絶大な人気があります。
毎月、自由ヶ丘や関西で行われる講座には
彼女の作品を身に着けているメンバーは必ず数名います。



ここ10年ほどのビーズブームもあり、各地にたくさんの作家さんがいますが、
一目で「上村さんの作品！」「私も絶対欲しい」と
即アクションを起こす魅力的な作品は、そうそうない気がします。

かく言う私も、しっかりいくつかオーダーして
ジュエリーボックスの中に彼女の作品が鎮座しています。

今回は、彼女の作品を写真でお伝えしながら、
作家活動などいろいろなインタビューしてきました。




作家になろうと思ったきっかけは？


子どもの頃からジュエリー大好きで、
ジュエリー店のチラシをスクラップしている変な子どもでした。
作ることも大好きで、芸術系の短大で工芸を学びました。
自然にアクセサリーを作り始め、今にいたります。

一生懸命努力することで、徐々に家族や知人の応援を得たり、
お客さんや生徒さんの輪が広がったおかげで、
今も作ることを続けられています。



作品のインスピレーションはどこから？

海外のインテリアや風景、民族のイメージや色使いが大好きで、
いろんなジャンルの雑誌や写真集を見て、
気に入ったものをどんどんスクラップしていきます。

イメージや色の組み合わせパターンを自分の中に増やしていきます。

逆にファッション誌やアクセサリーの資料は、ほとんど見ません。



今の活動について教えてください

現在は、百貨店での期間限定販売・ウェブショップ運営・ワークショップ開催・カルチャー講師
また、企業からの依頼で手芸作品のデザインの仕事などをしています。

今後の活動のご予定は？

将来は自分のショップを持ちたいです。

作品と、ヨーロッパで買いつけたビンテージの手芸材料や小物を
ギュッと置いている小さなお店。

想像するだけでウキウキします。



作品づくりで大事にしていることは？

アクセサリーはトレンド感も大事なのですが、
私はアンティークジュエリーのように、
何年たっても古臭く感じないもの、いとおしく感じてもらえるようなものを作ることに気を配っています。

なので、流行の素材は使わず、ビンテージビーズや天然石を主に使い、
そこにデザインで遊び心を加えるようにしています。

長く使っていただけるように、しっかりした作りになるように
細心の注意を払って制作しています。

手作り品は作業が甘いと「おもちゃ」と言われてしまいます。

デザインは遊び心を重視していますが、制作工程は慎重で真面目です。



「私の作ったアクセサリーが
あなたの人生に小さな喜びをもたらしますように」

これがテーマです。

自分の作ったもので誰かが喜んでくれるなんて、素直にうれしい。
作品が「出会うはずのない人との出会い」や「人生のチャンス」を
私に与えてくれています。

やっぱり私は作ることが大好きです。

好きなことを続けるには、
熱意と努力と遊びごころ、そして感謝の気持ちを
忘れないようにしていきたいです。

窪田先生との出会いも、作品が連れてきてくれました。

出会いやこのような機会をいただけたことに感謝です。




上村さんの作品にこめられた想いを知り、
ますます一つ一つの作品が愛おしく感じます。

これから生まれてくる作品も、楽しみです♪



フォトスタイリング　窪田千紘
撮影　南都礼子