写真やクラフト、フラワーなどのレッスンを行う
サロン「スタジオミュゼ」&「アンティークショップWish」。
今回は、オーナーのhiro さんのこだわりが詰まった
アンティークの商品が並ぶショップスペースをご紹介します。


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アンティークショップWish&スタジオミュゼ
http://your-wish.biz/
10/24(木)~10/27(日)  10:30~15:30
「マルシェ・ド・Wish vol.3」開催!
アンティークに囲まれた南仏風のスタジオミュゼで
Wishのアンティークをイベント価格で販売。
イギリスで買いつけてきたアンティークや
サイトに未UPのアンティークが多数、並びます。




グレイッシュなペイントのビューローは、ネットショップで見つけたフランス製。 その隣の可愛らしいストーブは、1930~40年代のイギリスのもので 「ウエリントン」で見つけて購入しました。

グレイッシュなペイントのビューローは、ネットショップで見つけたフランス製。
その隣の可愛らしいストーブは、1930~40年代のイギリスのもので
「ウエリントン」で見つけて購入しました。



 

「スタジオミュゼ」のサロンとして使っているリビングダイニング。
その一画は、「アンティークショップWish」のショールームでもあります。

ベランダに面した部分にはアンティークのテラコッタタイルを張り、
アンティークレンガでフェイクのガーデンシンクをもうけて
インナーテラスのような雰囲気をつくりました。
人気商品であるアンティークのホーロー製品がぴったり似合います。

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「シンクの上のパーゴラは、フォトスタイリング協会の
自由が丘スタジオからヒントをもらいました。
現場監督さんが、手づくりしてくれたんです」

このシンクのちょうど向かい側にあたるスペースには、
一間ほどの幅の袖壁があります。

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「この場所の光がきれいなので、商品撮影用につくりました」

リビング側との間を、少しだけ仕切ってくれる壁は
空間のアクセントにもなり、
インナースペースをほどよく囲ってくれて、
居心地のよいまとまり感をだしています。

 

もう一つ、このショップスペースには、素敵な空間があります。

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おしゃれなアイアンの柵越しに見える、このスペース。
元は和室の押し入れだったところをリフォームしたという
ごくごく小さな空間なのですが、
「海外のアンティークショップをイメージしました」の
言葉どおり、壁掛けの棚やショーケースには可愛いものがいっぱい!

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この素敵なドアもアンティークですか? と尋ねたら、
「アンティークのアイアンフェンスをはめ込みたかったのですが
ちょうど良いサイズのものが探せなくて・・・。
北参道にある『ナノバクテリウム』というアトリエで
オーダーしてつくってもらいました」


ドアの脇にもうけた室内窓の、アイアン製の窓枠も、
同じアトリエでオーダー。
アンティークを使った内装を手がけるアトリエだけあって
ヨーロッパの古びたショップのいい雰囲気が漂います。

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床面は、クラシカルな模様にタイルを張ってもらいました。
小さいけれども、アンティーク好きにはたまらない
こだわりがぎゅぎゅっと詰まった空間です。

 

こだわりの空間といえば、このサロンの大きな魅力のひとつは
窓の外にも広がっています。

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敷きこまれた踏み石のすき間を埋め尽くす
ハーブのグラウンドカバー。
バラやクレマチスが壁面を覆って、
どこから見ても、ナチュラルなガーデンそのもの……。
でも、ここはマンションのバルコニーなのです。

「施工は自由が丘にある『ブリキのジョーロ』さんに
お願いしました。
バルコニーはマンションの共用部分なので
外壁塗装のときには撤去できるつくりになっています」
聞くと、コンクリートの腰壁には内側から板をかぶせ、
床も土を薄く入れて、踏み石を敷くだけのつくりなのだそうです。

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リフォームで余ったアンティークレンガを使ったり、
集めておいた木箱やバスケットに寄せ植えをしてもらったり、
ウォッシングテーブルをシンクにしたり…と、
ここでも、アンティーク好きならではのアイディアを発揮して
ヨーロッパの田舎にあるようなガーデンが完成。

リビングでくつろいでいると、時間を忘れてしまう…。
その秘密は、インテリアだけでなく、
このバルコニーガーデンにもあるようです。

 

撮影: 石黒美穂子
取材・文: 藤岡信代