南仏風のインテリア、バルコニーのナチュラルガーデン……
居心地の良さが魅力の「スタジオミュゼ」。
でも、hiroさんのこだわりは、雰囲気だけではありません。
今回は、工夫をこらしたキッチンや
間取りのプランニングについてもご紹介します！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

アンティークショップWish＆スタジオミュゼ
http://your-wish.biz/
10/24(木)～10/27(日)　 10：30～15：30
「マルシェ・ド・Wish　vol.3」開催！
アンティークに囲まれた南仏風のスタジオミュゼで
Wishのアンティークをイベント価格で販売。
イギリスで買いつけてきたアンティークや
サイトに未UPのアンティークが多数、並びます。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　



カウンターに白のモザイクタイルを張った清潔感あふれるキッチンは、
hiroさん自らがプランニングしました。
アンティークのパインの飾り棚はもちろん、
引き出しや冷蔵庫の収納など、必要なものもぴたっと収まって
美しいうえに、使い勝手もよさそうです。



キッチンのこだわりは、
「白いシンクでディスポーザーをつけられるもの」。
インターネットで、条件を満たすCOMOというメーカーのシンクを見つけ、
次は、そのシンクが使えるキッチンメーカーを検索。
オーダーして実現したのが、このキッチンです。

調理台に置きたいものをまとめて置ける棚や
目の高さに取り付けたディッシュラックなど、
見た目に可愛く、機能的な工夫も随所に。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
コンロの向かい側には、パントリーもあります。
中は棚を造り付けにしてもらう予定でしたが、
アンティークの戸棚や引き出しを見つけて、飾りながら収納するスタイルに。
奥の棚の下には、小さな戸がついているのですが、
これは、玄関のたたきにつながっているというスグレモノ。








キッチンカウンターの対面には、造作の引き出しと冷蔵庫置き場。
引き出しの上の壁には、
「ザ・ペニーワイズ」でオーダーしたオープンのカップボードと、
アンティークの戸棚をとりつけました。

戸棚に入れたブレッドボードやキャニスター、ホーロー缶が、
まるでショップのディスプレイのようです。



トイレの壁面には
スペースに合わせて奥行きを半分にカットしてもらった、
アンティークの戸棚を取りつけました。
既成の手洗いユニットにも古材としっくいをアレンジしてもらうなど、
小さなスペースですが、雰囲気をまとめる工夫がいっぱいです。




洗面室は、ユニット洗面台の隣に
古材の天板をはったユーティリティスペースを造作。
奥には、洗濯物が乾かせるランドリールームがあります。
「太陽がふり注ぐイメージにしたかったので。
外装に使うような、黄色の壁にしてもらいました」

キッチンの奥のパントリーといい、洗面室の奥のランドリールームといい、
小さなスペースを有効に使ったプランニングは、
プロ顔負けといった印象です。

 




寝室は、グレーのしっくい塗りのぐっと落ち着いた空間。
ベッドヘッドは、アーチを描いたアルコーブ風になっていて、
囲まれた感じが、いっそうのリラックスを誘います。

「リビングとは全然違った感じにしたくて、
グレーのしっくいにしてもらいました。
ブラケットもアンティークを選び、ベッドとナイトテーブルもオーダーして
グレーのしっくいに合うように、
落ち着いたホワイトグレーに塗装してもらいました」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


 

案内してもらうたびに歓声をあげてしまうくらい、
数々の工夫がこらされたプランニング。
最後に見せていただいた玄関そばの収納は、
アイディアの豊富さも、完成度の高さも驚くほどです。





写真の奥に見える、上部が三角になったドアの奥は
ウォークインのシューズクローゼット。
手前に2段のステップが見えますが、その先にはもう一つドアがあります。



まるでヨーロッパの田舎家にあるかのような、
わくわくとした期待感があるシーンですが、
このドアの奥には、2つのクローゼットと小さな書斎が隠れているのです。


 

「リフォームは大変なことも多かったけれど、ほんとうに楽しかったです」と語るhiroさん。
すみずみまで愛情がこめられたお住まいを拝見して、
インテリア好きの一人として、
“夢の実現”のすばらしさを堪能させていただきました。




 

撮影：　石黒美穂子
取材・文：　藤岡信代