毎年10月7・8・9日の3日間、長崎の町を挙げて催される、
長崎の氏神・諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」
国指定の無形文化財です。
長崎市旧市街地には59の踊町(おどりちょう)が存在し
7つの組に分けられています。
踊町は、7年に1度の輪番制で演し物(だしもの)を奉納します。
演し物は町の歴史に関するもの(御朱印船・唐人船)や
地形に関係するもの(川沿いの町⇒川船)があります。
画像は、魚の町が奉納した川船です。
本年度の踊町は「桶屋町」、
その名のとおり桶職人が多く居住して発展した町です。
鎖国時代の長崎に「象」が上陸したことに由来し
象にちなんだ踊りを基軸として本踊りが奉納されます
「桶屋町」の象の踊りにちなみ、象の姿がいたるところに現れます。
その1は、「傘鉾の象」。
傘鉾とは踊町の先頭を町印として進むもので
オリンピック入場式の国旗持ちと
プラカードを兼ね合わせたような役割です。
各踊り町の傘鉾には、町の歴史などに由来した飾りものが飾られています。
享保13年(1728年)、広南(今のベトナム)から中国の貿易商が
長崎に象を連れてきました。
長崎で大切に飼育され、江戸将軍家に献上されることとなり
江戸へ出発。
途中、京都御所を訪問することとなり、
天皇の元を訪れたそうです。
このことで書物などにも記録され、歴史的に有名な象となりました。
とても珍重な象として、長崎では大切にされています。
傘鉾が踊場に入ると時計の針が回り、
象の鼻が動き、上のオランダ人が時の鐘を打つ~という
からくり仕掛けになっています。
お祭りではこのからくり仕掛けが観客の感動を呼びます。
象にちなんだもの・その2 は、「子どもたちの踊りの象」
子どもの踊りの中に、象が登場します。
桶屋町の手ぬぐいは、
象の傘鉾と町印の「天狗のうちわ」です。
長崎くんちは寛永11年(1634年)に始まりました。
鎖国時代の歴史と、深いつながりがあります。
長崎くんちを通して歴史を知る~ということも多々あります。
お祭りのシンボルから、もう一つの町の歴史が・・・
この桶屋町に、もう一つ歴史を見つけました。
と思っていましたら~
『桶屋町の大火事を天狗がうちわで消してくれた』
という言い伝えがあり、
町印が「天狗のうちわ」となったそうです。
この子どもの踊りでは天狗役の子どもがうちわを持って登場。
町の繁栄を祈ります。
このように長崎くんちの演じ物や町印には
深い歴史が刻まれています。
また、お祭りを通して長崎の歴史と伝統が
受け継がれています。
フォトスタイリング&撮影
フォトスタイリスト 廣高としこ
私のNagasaki suteki photo
長崎の氏神・諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」
国指定の無形文化財です。
長崎市旧市街地には59の踊町(おどりちょう)が存在し
7つの組に分けられています。
踊町は、7年に1度の輪番制で演し物(だしもの)を奉納します。
演し物は町の歴史に関するもの(御朱印船・唐人船)や
地形に関係するもの(川沿いの町⇒川船)があります。
画像は、魚の町が奉納した川船です。
本年度の踊町は「桶屋町」、
その名のとおり桶職人が多く居住して発展した町です。
鎖国時代の長崎に「象」が上陸したことに由来し
象にちなんだ踊りを基軸として本踊りが奉納されます
「桶屋町」の象の踊りにちなみ、象の姿がいたるところに現れます。
その1は、「傘鉾の象」。
傘鉾とは踊町の先頭を町印として進むもので
オリンピック入場式の国旗持ちと
プラカードを兼ね合わせたような役割です。
各踊り町の傘鉾には、町の歴史などに由来した飾りものが飾られています。
享保13年(1728年)、広南(今のベトナム)から中国の貿易商が
長崎に象を連れてきました。
長崎で大切に飼育され、江戸将軍家に献上されることとなり
江戸へ出発。
途中、京都御所を訪問することとなり、
天皇の元を訪れたそうです。
このことで書物などにも記録され、歴史的に有名な象となりました。
とても珍重な象として、長崎では大切にされています。
傘鉾が踊場に入ると時計の針が回り、
象の鼻が動き、上のオランダ人が時の鐘を打つ~という
からくり仕掛けになっています。
お祭りではこのからくり仕掛けが観客の感動を呼びます。
象にちなんだもの・その2 は、「子どもたちの踊りの象」
子どもの踊りの中に、象が登場します。
桶屋町の手ぬぐいは、
象の傘鉾と町印の「天狗のうちわ」です。
長崎くんちは寛永11年(1634年)に始まりました。
鎖国時代の歴史と、深いつながりがあります。
長崎くんちを通して歴史を知る~ということも多々あります。
お祭りのシンボルから、もう一つの町の歴史が・・・
この桶屋町に、もう一つ歴史を見つけました。
と思っていましたら~
『桶屋町の大火事を天狗がうちわで消してくれた』
という言い伝えがあり、
町印が「天狗のうちわ」となったそうです。
この子どもの踊りでは天狗役の子どもがうちわを持って登場。
町の繁栄を祈ります。
このように長崎くんちの演じ物や町印には
深い歴史が刻まれています。
また、お祭りを通して長崎の歴史と伝統が
受け継がれています。
フォトスタイリング&撮影
フォトスタイリスト 廣高としこ
私のNagasaki suteki photo