フォトスタイリングトップメンバーのなかでも
はっきりと自分のテイストを持っているヤノミサエさん。
フォトスタイリングの魅力について、伺いました。
【Interview  file.4】 ヤノミサエさん (2)

http://ameblo.jp/noblexxx/
http://yanomisae.jimdo.com/



—— フォトスタイリングを始めたきっかけは?

アパレルデザイナーを辞めたあと、
知り合いの腕時計問屋さんのWEB SHOPを手伝っていたのですが、
そこで「もっと魅力的な写真が撮れるようになりたい!」と思ったのが、
フォトスタイリングをはじめたきっかけです。

雑誌のインテリアページや雑貨のページをみていると、
明らかに作りこまれた写真の世界があって、
なんとなく真似て自己流でやってみたものの、
所詮は自己流の素人スタイリング。

フォトショップが使えたので見栄えのするよう加工はしていましたが、
もとがキレイで可愛くないと加工も出来ない、
どうしたもんか・・・・・・と思っていたところ、
窪田先生のブログにたどり着き、
「私がやるべきことはこれだ!スタイリングだ!」と思いました。

2級講座の初日はコンデジで参加。カメラはど素人でした。

【Interview file.4】 ヤノミサエさん (2)

スタイリングのステージになる棚の上に、クリスマスのディスプレイ。
ナチュラル、クラシカル、シンプル・・・。
さまざまなテイストを余白をきかせてまとめています。




 

—— 好きな作品のテイスト、得意な分野などはありますか?

私のスタイリングは、
すっきりシンプル、アイテム数も少ないです。
アイテム数が少ない分、セレクト命。
「ミサエワールド」ってよく言われます(笑)

フォトスタイリングトップメンバーの中に
「じみーず(地味なものが好きなメンバー)」というのがあるのですが、
私も「じみーず」です。

 

【Interview file.4】 ヤノミサエさん (2)

色の少ない世界でも
印象的なシーンをつくりだす
「じみーず」の本領とも言うべき
スタイリング。
フレッシュのグリーン、
グレーのポット、
メタルのチェア・・・。
さまざまな質感の
取り合わせが絶妙です。



 

—— フォトスタイリングの魅力とは?

自分が思い描いた世界を、自分で作り出すことができること。
そして、それは自分のブランディングにもつながり、
他者との差別化になる。
これが最大の魅力だと思います。

自宅アトリエで撮影しているので、いろいろな制限がありますが、
アレコレ考えて、できるだけ素敵に撮影ができるよう、
自分で工夫をしています。
DIYが好きなので壁を漆喰にしてみたり、和室を洋室にしてみたり。
ないものは作る、しかもできるだけお安く(笑)。

ちなみに、私の「フォトスタイリング七つ道具」は・・・・・・。
ネタ帳、エイジングの板、漆喰の壁、
セロテープ、レースのカーテン、三脚、フォトショップ。



【Interview file.4】 ヤノミサエさん (2)

フォトスタイリングメンバーなら
おなじみの「下地」の数々。
アトリエの壁には大判のエイジングの板もたてかけてあります。



 

情報収集のために、洋書・国内誌問わず雑誌もたくさん見ますし、
ピンタレストなどの画像サイトも、まめにチェックします。
今年のクリスマスのディスプレイも
まず、ピンタレストで気になる画像を集めてイメージを決めました。

グリーンをたっぷり使ったクリスマス。
静まり返った森で、しんしんと雪が降るなかで迎える
クリスマスをイメージしました。

【Interview  file.4】 ヤノミサエさん (2) 

3種類の針葉樹をたっぷりとアレンジして、オーナメントの色は少なく。
心静かに迎えるクリスマスの朝の空気が伝わってくるようです。




 

つづく

 

撮影 ヤノミサエ
取材・文 藤岡信代