カルトナージュの作品に、「唐長」の唐紙(からかみ)を使って以来、
私は、唐紙の繊細な色合い、美しい文様に惹かれています。
「チーム関西」で和モダンなテーブルを提案するにあたり、
ぜひ唐長の唐紙を使いたいと思い、唐紙制作工房「唐長」を訪れました。
和モダンなテーブル企画は、こちら↓
京都・唐紙を使ったはんなり和モダンなお正月テーブル
新春の和モダンなテーブルに~ワインを和風に飾る和紙飾り
懐紙を使った折形ぽち袋で、お正月の小さなおみやげ
簡単♪和モダンなテーブルに合う 折り紙で作る鶴の箸置き
京都の洛北、修学院離宮の近くの閑静な住宅街に「唐長」の工房があります。
創業寛永元年(1624年)、京都に残ったたった1軒の唐紙の老舗です。
「唐長」十一代当主 千田堅吉氏、郁子夫人にお話を伺ってまいりました。
唐長の文様をつける道具「板木」を所蔵する蔵の内部には
江戸時代から伝わる板木がおよそ650枚あります。
色は、青赤黄の三原色を配合します。
絵具は昔ながらの泥絵の具を使用し、長年の勘が頼りなんだそう。
唐長の色は、雲の色、草木、土の色など
思わず目をとめた自然の色がお手本となっていて
当主の感性がうかがえます。
作り方は、板木の上にふるいで絵具をのせ、
和紙に手を添えて文様を写し取るという
江戸時代から何百年も変わらない技法です。
そこで微妙な風合いと、はんなりさを出すことができるのです。
唐長の唐紙は桂離宮、二条城といった文化財の復元にも使用されていますが
現在、主な用途は襖、壁などのインテリアです。
ランチョンマット、クッション、バッグ、カーペットなどの
数年使えるように加工を施し、
工夫した商品もてがけていらっしゃいます。
「弱点をカバーし、使えば使うほど味が出るよう工夫した商品を作っていきたい。唐紙で作れないものはない」と当主はおっしゃいます。
目の行き届いた良いものが作れるようにじっくりとお話を聞き
その人に合った唐紙を提供するスタイルは、今も昔も変わりません。
より多くの人に唐紙と触れる機会を、
ということで三条両替町サロンをオープンされました。
今の洋風な暮らしにも全く違和感なく、
現代感覚に合った使い方も提案されています。
どんな使い方にしても光の陰影が大事で 唐紙には間接照明が似合うのです。
唐長の次世代として、
3人のお子様がそれぞれ個性を発揮して活躍されています。
お二人は美意識を高めるために勉強する空間、
「唐長美術館」の設立という大きな夢をお持ちです。
これからもさらに唐長の魂は光り輝くことと信じています。
参考にした本
「京都 唐紙屋長右衛門の手仕事」千田堅吉(NHK出版)
唐長URL:http://www.karacho.co.jp
唐長三条両替町URL:http://www.karacho-sanjo.org
撮影 辻本真奈美
いこママの 写真・フォトスタイリング・パン日記
取材・文 松本 真寿美
大阪・神戸シルクフラワー&カルトナージュサロン エレガントプレイス主宰
私は、唐紙の繊細な色合い、美しい文様に惹かれています。
「チーム関西」で和モダンなテーブルを提案するにあたり、
ぜひ唐長の唐紙を使いたいと思い、唐紙制作工房「唐長」を訪れました。
和モダンなテーブル企画は、こちら↓
京都・唐紙を使ったはんなり和モダンなお正月テーブル
新春の和モダンなテーブルに~ワインを和風に飾る和紙飾り
懐紙を使った折形ぽち袋で、お正月の小さなおみやげ
簡単♪和モダンなテーブルに合う 折り紙で作る鶴の箸置き
京都の洛北、修学院離宮の近くの閑静な住宅街に「唐長」の工房があります。
創業寛永元年(1624年)、京都に残ったたった1軒の唐紙の老舗です。
「唐長」十一代当主 千田堅吉氏、郁子夫人にお話を伺ってまいりました。
唐長の文様をつける道具「板木」を所蔵する蔵の内部には
江戸時代から伝わる板木がおよそ650枚あります。
色は、青赤黄の三原色を配合します。
絵具は昔ながらの泥絵の具を使用し、長年の勘が頼りなんだそう。
唐長の色は、雲の色、草木、土の色など
思わず目をとめた自然の色がお手本となっていて
当主の感性がうかがえます。
作り方は、板木の上にふるいで絵具をのせ、
和紙に手を添えて文様を写し取るという
江戸時代から何百年も変わらない技法です。
そこで微妙な風合いと、はんなりさを出すことができるのです。
唐長の唐紙は桂離宮、二条城といった文化財の復元にも使用されていますが
現在、主な用途は襖、壁などのインテリアです。
ランチョンマット、クッション、バッグ、カーペットなどの
数年使えるように加工を施し、
工夫した商品もてがけていらっしゃいます。
「弱点をカバーし、使えば使うほど味が出るよう工夫した商品を作っていきたい。唐紙で作れないものはない」と当主はおっしゃいます。
目の行き届いた良いものが作れるようにじっくりとお話を聞き
その人に合った唐紙を提供するスタイルは、今も昔も変わりません。
より多くの人に唐紙と触れる機会を、
ということで三条両替町サロンをオープンされました。
今の洋風な暮らしにも全く違和感なく、
現代感覚に合った使い方も提案されています。
どんな使い方にしても光の陰影が大事で 唐紙には間接照明が似合うのです。
唐長の次世代として、
3人のお子様がそれぞれ個性を発揮して活躍されています。
お二人は美意識を高めるために勉強する空間、
「唐長美術館」の設立という大きな夢をお持ちです。
これからもさらに唐長の魂は光り輝くことと信じています。
参考にした本
「京都 唐紙屋長右衛門の手仕事」千田堅吉(NHK出版)
唐長URL:http://www.karacho.co.jp
唐長三条両替町URL:http://www.karacho-sanjo.org
撮影 辻本真奈美
いこママの 写真・フォトスタイリング・パン日記
取材・文 松本 真寿美
大阪・神戸シルクフラワー&カルトナージュサロン エレガントプレイス主宰