フォトスタイリスト窪田千紘です。ここの所ヴィンテージものに目がない私。
20代のころから、古いものは大好きだったのですが、
ここ最近、ファッションスナップのブログstyle snapをはじめて
一層、好きになってきました。
というのも、インテリアにしてもファッションにしても
ある程度「売れる」という方向で流れるので、
ちょっと画一的になる傾向があって、
流行だけを追っているのにはむりがあるなあ・・・とつくづく感じるからです。
その意味でも、自分の好きを見極めたいこともあって、
以前よりもましてヴィンテージのものを探すようになりました。
ヴィンテージのものは、数十年という年月の中で、
人から人へと愛着を持って受け継がれているものなので、
かならずこだわりの美、普遍的な美が存在します。
そのぬくもりを感じながら、自分にしっくりくるかどうかを探すのは
本当に楽しい作業。
人によっては、「中古でイヤ」という人もいると思いますが、
時間を経てきたぬくもりは何とも言えない良さがあります。
その中で、最近見つけた可愛いアイテム。60年代のバースデーカード。代官山のセレクトショップCARBOOTShttp://www.carboots.org/で発見しました。
パステルカラーの色が褪せた感じになってとっても素敵。
現代のように、厚紙でなくさらっとした薄い紙を使っているのも特徴的。
それを2つ折りはもちろん、4つ折りのものもあって、とてもキュート。
中には、メッセージを書き込む余白はもちろん、
印刷されたメッセージ文もあるので、今と作りはほとんど同じ。
一つ一つの文章を読むと、
相手に対してたくさんの愛情が詰まった言葉がちりばめられているので、
読んでいるだけでもほっこりします。
使うのはなんだかもったいないので、
壁にピンナップしたり、棚に飾ったりしてインテリアとして楽しむ予定。
ほんの小さなアイテムですが、
自分の好きやほっこりする気持ちを気づかせてくれる有難い存在。
そんな楽しみがヴィンテージにはあります。
スタイリング&文 窪田千紘
撮影 南都礼子