♪すみれの花、咲く頃~

春を代表する花のひとつ、「すみれ」。
最近では、パンジーやヴィオラに押され気味ですが、
楚々と咲いているすみれもまた、
趣があって良いものです。

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山野にしか咲いていないようなイメージがあるかもしれません。
でもときどき、アスファルトの割れ目から、
葉を出し、花を咲かせているすみれを
目にすることがありませんか。

山野や高山に自生している野生種のすみれもあり、
園芸種のすみれもあり、
園芸種が野生化したすみれもあり、
意外と身近に目にしているのではないでしょうか。
あまりにもその存在が静か過ぎて、
気がつかないこともありますが、
しっかり根を張り、花を咲かせています。
  
庭に置いてある古いサツキの鉢植えに、
2種類のすみれがいつの間にか根付いて、
毎年きれいな花を咲かせます。

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他の所にも、違う花色のすみれがたくさん咲きます。
あら、こんなところにも。あんなところにも。
どこから来たのでしょう、どうやってここまできたのでしょう。

鳥の落し物の中に入っていた?
風に乗ってきた?
ミツバチが運んできた?
もぐらの体にくっついていた?
人間の靴についていた?
  
ここまで運ばれた方法は、いろいろ考えられます。
すみれの種の大冒険に思いを巡らせると、
なんだか面白くなります。

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庭に咲いているすみれは、
いつの間にかやってきて育ってきたので、
名前がわからないのが残念です。

古いサツキの鉢に住み着いたのは・・・
白にストライプ模様と、濃い紫色の2種類が咲き、
何かが植えられていた空きの鉢に着地したのは、
パステルパープルのすみれです。

すみれを活けるとしたら、
細口のガラスの瓶がぴったりです。

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すみれの茎は、とにかく細くて短いです。
ハート型の葉を瓶の口元に置くと活けやすくなりました。

瓶の首元に、同色の紫色のラフィアをラフに巻いてみました。

ひと休みのお茶のテーブルに、
摘んだすみれを飾って楽しみました。

ほっと気持ちが和むようです。

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フラワー&フォトスタイリスト
海野美規
So Slow Sweet Time の作り方
Petit Salon Milou