フラワー&フォトスタイリスト海野美規です。
四季折々の花と庭の愉しみをお届けします。

unno_20140613_ 7


『かもめ食堂』が公開されてから7年。
この映画をきっかけに
北欧雑貨がとても身近に感じるようになったと思います。

北欧のインテリアといえば、家具、照明、ファブリック……、
有名なデザイナーや作家さんも多いし、伝説的な作品もあり、
「かもめ食堂」のずっとずっとずっと以前から、
ファンは多いことでしょう。

けれど、『かもめ食堂』に出てくる、
カップ、ポット、鍋敷きなど、小さな日常雑貨、
女優さんの服、バッグなどがとても新鮮で、
かわいらしく使われていました。
主人公サチエさんのライフスタイルにも憧れて、
さらに魅力的に映しだされていました。
真似してみたくなるところも、楽しい気分にさせてくれて。

当時買ったノルディックバスケットが
我が家の棚の上に鎮座しています。
今回はこのバスケットを使って
葉っぱだけのアレンジをすることにしました。

unno_20140613_ 2


このバスケットを登板させることにしてから、
「映画の中でどんなふうに使われていたかな」とふと思い、
DVDを引っ張り出して観てみました。
ところが、ノルディックバスケットは、
本編ではぜんぜん出てきませんでした。
「あれ~、そうだったかな~」なんて。
このバスケットも映画のシーンの片隅に出てきていたように
思い込んでいたようです。

ともあれ梅雨のひとやすみの晴れ日、
爽やかな北欧の気分で、
ノルディックバスケットに葉だけのアレンジをしました。

unno_20140613_ 1


初夏の庭では、
ぎぼうし、ナルコラン、シラン、
シモツケ、スペアミント、アップルミントなどハーブ類、
ワサワサと葉を茂らせています。
サマースイートピーも咲きました。
あじさい、シモツケなども色づいています。

一口に「葉っぱ」といっても、色も形も大きさもさまざま。
バリエーションが豊富です。

庭にある個性的な葉を集めて、
バスケットにアレンジしてみました。

グリーンのグラデーションが
きれいです。

集めたのはこんな葉です。 ぎぼうし、ナルコラン、シラン、 スペアミント、シモツケ(つぼみ)

集めたのはこんな葉です。
ぎぼうし、ナルコラン、シラン、
スペアミント、シモツケ(つぼみ)



庭の半日陰のところで、
毎年葉を茂らせ花を咲かせます。
unno_20140613_ 4unno_20140613_ 5unno_20140613_ 6
   


ノルディックバスケットは白樺の木の皮で編んだものです。
持ち手のあるもの、ないもの、
丸い形、四角い形、いろいろあります。

深い手持ちのあるバスケット、
中に「おとし」を入れて
たっぷりの水を張って活けました。

unno_20140613_ 8


バスケットにコンパクトにまとめれば、
部屋の中に置くときに場所をとりません。

花を入れず葉だけのアレンジは、
さっぱりと清々しい気持ちになります。
ムシムシする梅雨の季節のアレンジに、ぜひいかがでしょうか。

unno_20140613_9



フラワー&フォトスタイリスト
海野美規
So Slow Sweet Time の作り方
Petit Salon Milou