昨日にアップした
「Discovering Tohoku! 山形県羽黒山~ミシュラングリーンガイド★を巡る大人の遠足 (1)」
の続編をお届けします。


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急勾配の二の坂を登りきった
絶好のタイミングに位置しているのが二の坂茶屋。

息を切らした参拝者のほとんどがここで一休みするらしく、
この日も賑わっていました。

名物の玉こんにゃくや飲み物の他にちょっとしたお土産もあり、
その中で目に留まった笠と杖を記念に手に入れて^^

ここから山頂までは、もうひと踏ん張り!

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2014年は羽黒山の午年御縁年(うまどしごえんねん)ということで、
杖には特別な焼印が。

それに付いている音の良い鈴が、歩くたびにリーンリーンと音を刻み
山の奥まで響き渡ります。

息を整えるため立ち止まると、長い風月に耐えた木の皮の厚みや
キラキラと輝く木々の重なりが目に飛び込み、
山の息遣いが聞こえてくるかのよう。

参道の片隅にある道のりを示す石標からは、
古の人々のさりげない気遣いが感じられます。

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三の坂を登りきると山頂はもう目前!

はやる気持ちを抑えつつ、手水舎で手と口を清めて。


三神合祭殿;Sanshin-gosaiden ★★

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ついに羽黒山山頂の三神合祭殿に到着!!

日本随一の大社殿は、厚さ2.1mの茅葺屋根で覆われ内部は総漆塗り。

とにかくその大きさに圧倒されます!

推古天皇の御代に蜂子皇子によって開山されたこの地は、
約1400年もの歴史を刻み続けています。

今年は140年ぶりに開祖蜂子皇子の御尊像が御開帳され、
いつもに増して多くの参拝者が訪れていました。

御開帳は2014年9月30日(火)まで。

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三神合祭殿には、月山・羽黒山・湯殿山の三神が祀られており、
ここを参拝すると3つの神様を参拝したことになると言われています。

羽黒山で現世の幸せを祈り、
月山で死後の平安を願い、
湯殿山で再び生まれ変わる未来を、
人々はこの聖地に託してきました。


鏡池と三神合祭殿;Kagami-ike & Sanshin-gosaiden

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古の人々は、三神合祭殿の前にある鏡池に、
願いを託した銅鏡を奉納したとか。

今はそれを隠すかのように水草に覆われ、
水面を拝むことは出来ませんでしたが、
池から引き揚げられた190面の銅鏡が歴史博物館で見られるそう。

修験の地として崇められている羽黒山は、今でも山伏修行が行われ、
時にほら貝を吹く山伏たちと出会うこともあり、
まるでタイムスリップしたかような不思議な感覚を覚えます。

現在では、山頂まで有料道路が整備され、車で行くこともできますが、
何と言っても爽快感を味わえる参道コースがおススメ。

羽黒山は標高414mと低い山なので普段着で登ることも可能。

ただ石段が固いので、作りがしっかりとした靴を履いた方が、
脚への負担が少なくてすみます。

涼しくなってくるこれからの季節、”大人の遠足にぴったりの羽黒山”。

ここは、外国の方だけでなく、日本人にとっても
新たな魅力を発見できる、
スピリチュアルな場所かもしれません^^





Access

バス:
鶴岡駅から庄内交通バス羽黒山頂行で50分、終点下車。
参道の石段を登る場合は、羽黒センター下車。

車 :
山形自動車道鶴岡ICから鶴岡・羽黒線経由で約13km。
庄内あさひICから約15km。
庄内空港から45分。





Websites

▶ japan-guide.com
http://www.japan-guide.com/e/e7902.html
▶ 出羽三山神社公式ホームページ
http://www.dewasanzan.jp/
▶ 羽黒山の見どころ
http://tsuruokakanko.com/haguro/midokoro/haguro.html
▶ いでは文化記念館
http://www.tsuruokakanko.com/haguro/kankou/ideha.html



Model by Nao

Words & Photographs by
Teiko Nozaki
Herb & Aromatherapy Lab Herb専科 葉月
Herb専科 葉月のFour Seasons Diary