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おはようございます。
フォトスタイリスト窪田千紘です。

先日、サロンの先生の選び方をきっかけに
「女性が真剣に仕事をする」という
話をしました。

記事こちら
 ★サロンの先生の選び方


この辺の話は、ずっとお伝えしたかったことなのでが
なかなかふんぎりがつかず、
お伝えできませんでした^^;

今、やっと時代が変わってきた感じがするので、
どうにか言えるようになったのが現状です。

振り返ると、

このブログを始めたころ、2007年ごろは
まだまだ女性がフリーランスで働くことが
メジャーではなかったので、

働く 
 = イコール 
仕事をする
 =イコール
お金を稼ぐ

という 基本、概念が、

女性の根本的な頭の中で、
「恥ずかしいこと」でした。


これを聞くと 

えっ 未だに???
21世紀なのに??
うそ??? と


思われるかもしれないのですが、

一般的に、

自分とかけ離れた存在の女性の活躍は
頼もしく「そういう時代ね~」と 
眺めていていられるのですが、

かたや、近くの女性がそうなると、

「恥ずかしい・・・」「汚い人」「悪い人」
という感情が
フツフツと出てくるようです。

これは、私自身、独立してフリーランスになったおかげで
非常に良くわかった感覚でした。

だからこそ、言えなかった・・・^^;


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一方、

それまで、私自身、企業の中で、
男性も女性もなく、ガンガンにしごかれてきたので^^;

どちらかというと、

仕事ができない
 =イコール 
会社に売り上げをもってこれない人

そういう人は存在する意味がないと
普通にいわれてきました。

なので、仕事はとにかくがむしゃらに、
人の役に立つよう、売り上げに貢献できるよう
誠心誠意尽くしてきました。

これは、私が所属していた会社だけが
そうだったわけではなく^^;
たぶん、どこの会社も同じ。

特に、仕事柄、
全国の企業のプロモーションを担当していたので、
どこの企業の手伝いにはいっても、

まず、最初に 
「どれだけ売り上げに貢献ができたか」

つまり 「かかわることで、
どれだけその企業の売り上げがアップしたか!」という点で、
常に、評価されてきていました。

売り上げに貢献できなければ、
ダメな奴で、使えない奴と
いつもその評価の狭間に居ました。

 

ところが、

どうやら世の中の女性は、
それとは真逆の考えらしいΣ(゜д゜;)
ほとんどの女性がそこいるらしい・・・


というのが、おぼろげながらわかったのが、
フリーランスになってからです。

 

分かった理由ですが、

仕事の中で培ったノウハウを
自分なりの工夫として、
個人活動に生かそうとすると、
女性の先輩に、叱られる、怒られる・・・。笑

どれだけ、私が汚くて
恥ずかしい人間かを、
とうとうと伝えてきます^^;

「あなたは、働かなければいけない
負け組の恥ずかしい女性なのに、
ブログで発信するなんてもってのほか(‾へ ‾ 凸」

「仕事は奉仕が100%
お金を得るなんて汚い人間のすること!゛(`ヘ´#)」

不思議なことに、こういう先輩は、
自分は働かなくても、

旦那様が一流企業や外資系につとめ
たくさんのお金が家に入っていて、

子供は当然、私立の学校へ・・・という
いわゆる、恵まれた女性ばかりでした。

 

それまで、私自身は、企業で
普通に仕事をしてきたので、怒られるたびに、

これまでとは、全く違った概念に頭の中が

「?????」

「うわっ こういう世界が普通にまだあるんだあ~」

と妙に感慨深かったのですが、
それはそれで、女性の幸せと考えると、十分理解できるので、
この点に関しては、

素直に受け入れて、

「ごめんなさい。負け組の私が
出過ぎたことをして、申し訳ないです」と
謝ることにしていました。

 

でも、一方で、

働くのは、汚いことです!!
と何度もいわれると、

ず~とそうやって来た私にとって
しかも、子供まで産んで、
育てていかなければいけない状況だったので^^;

「死ね!」といわれている 
ことと等しいなあ・・・(笑)と 
感じたり^^;

これは、同じように働き続けている女性は
少なからず経験があるようで、

よく 「仕事をする」という話になると、
このパターンの話をシェアーします。

みんな、その度に

「あ~ごめんなさい、
でも、こんな私でも、
生きていかなければいけないんです・・・」と


決して、言えない、
反論を頭の中で繰り返しながら、
笑って終わりにする、
と言っていました(・・。)ゞ


まさに、同じです。

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おそらくこれは、誰のせいでもなく、
たぶん、社会全体で、そういう風に、
教育されてきているからだと思います。

女性は3歩下がってついていく・・・
結婚がすべて
選ぶ相手によって一生が決まる・・・ など

昔から言われていることを
ずっと小さいころから、
刷り込まれていて、


実際、そうではない人を
どうしても毛嫌いしてしまうのだと思います。

 

そうはいっても、

昭和の右肩上がりの時代のように、
お父さんだけが、働いていれば家族全員幸せ
という時代は終わっています。

今の時代に臨機応変に対応して、

共働きでも、女性でも・・・なんでもいいので、
自分なりの働き方をしっかりと
確立していく必要は絶対にあります。


でも、残念なことに、 
その間を埋める
気持ちの落ち着かせ場所や
方法が全く出回っていないために、


この出口のわからない
迷路のような状態には
まってしまっている・・・


「仕事をすることはいいことかも・・・」
「自分に自由になるお金があったら、
どんなにいいだろう・・・」
と感じながら、


どうしても、

「稼ぐ イコール 汚い」 
という概念が頭をよぎるようです。


 

数千人の女性とかかわってきましたが、

この呪縛にはまって抜けられない人
凄くたくさんいます。


真面目であれば、こそです。

 

独立をして好きを仕事にして、
フリーランスになる、
サロネーゼとしてあいた時間に仕事をしたい

素晴らしい夢なのですが、
でも、一方で、なかなか上手くいかない・・・

それはなぜか?

この刷り込まれた考えに理由の一つが
あるとおもいます。

童話のシンデレラにしても、
映画のプリティウーマンにしても、

白馬に乗った王子さまが、
どこからともなくやってきて
自分は何もしなくても、
ときめく夢の世界へ連れて行ってくれる・・・
それが、女性の最高のカタチ~♪


こうした女性らしい姿を小さいころから、
刷り込まれてきているので、
いざ、自分で踏み出そうとしても、
どこかで、それを待っている・・・

稼ぎたいと思っているのに
なかなか上手くいかない人は、
これにはまっている確率が
非常に高いです。


 

一方で、

スイスイと抜ける女性もいる
この講座 で 講師を担当した人たちは全員そう。


何故、彼女たちがそれから抜けているか??

ズバリ!

仕事を生活の糧にしているからです。
本気だからです。


✔ 数千万円の家のローンを返したい
✔ 夫が脱サラしてしまった・・・
✔ 離婚を何度も繰り返した
✔ シングルマザーとして子供を育てないと・・・など

最初は、切羽詰った理由があったからです。

だから、あっさり、抜けられた。

今、 華やかに活躍していますが、
その裏では、人に言えない葛藤や努力が
間違いなくあります。


 

先日の記事の中で、
「サロンを選ぶには
生活が懸かっている先生の方がいい」という話をしましたが、
まさに、ここにつながります。

記事こちら
 ★サロンの先生の選び方


生活をかけてその仕事をしている人は
肚(ハラ)が据わっています。

自分がどれだけ凄いかなんて、
まったく興味ありません。

ただシンプルに稼ぎたい・・・
家族のための糧を得たい・・・


そのためには、ご縁があった方を
心から喜ばせられたらそれでいい・・・


それが次につながるから・・・

それが、汚いと思われようが、
恥ずかしいと言われようが、

子供は生んだ以上、
自分で責任もって、育てなければいけないし、
会社を立てた以上、存続させなきゃいけない・・・から。

 

だから、そういった本気の人が見ている方向は
自分がどう見られたいなんて、全く興味ありません。

そこに来ている人、教室だったら生徒、
店舗だったらお客様を、しっかり 
より良い方向に向けることだけを考えています。

それがひいては、人のためになり、社会のためになって
自分にもやがては、帰ってくると、わかっているからです。

そういう好循環のサイクルを作れる人
そういう人のところに人が集まっていきます。




 

文&スタイリング 窪田千紘
撮影 南都礼子、窪田千紘

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