
フラワー・フォトスタイリストのはぎわらりえこです。
サロンスタイルの本格的フラワーアレンジ教室とフォト教室を
主宰しています。
卒園・卒業、そして入学のシーズン。
フォーマルな式典に、
コサージュを身に着けたセレモニースタイルで参加される
お母様も多いですね。
お子さんとの思い出をコサージュにして着けたら
良い記念になると思いませんか?
娘の卒業式に向けて、
子どもが幼いときに着ていたブラウスの生地を染め直し、
コサージュを作ってみました。
今回は、その作り方をご紹介します。

染料にはドライのラベンダーを使いました。
わが家の庭では、毎年夏に
たくさんのラベンダーが花を咲かせます。
昨年の夏の終わりにドライフラワーにして保存していました。
その花の部分だけを使い、鍋で煮出して煮汁を作ります。
ラベンダーの花を煮立てているとき、
キッチンが、それはそれは良い香りで包まれます。
煮汁に酢などを少量加えて溶液をつくり、
あらかじめ鍋に入る程度にカットしておいたブラウスの生地を入れ、
一晩ほど液に浸します。
この染め方は、草木染の要領です。
酢などを加えた酸性の溶液で染めると、
元のラベンダーの色を薄くしたような優しい薄紫色に染まります。

完全に布が乾いたら、
コサージュにする花びらを型抜きしていきます。
花弁の型紙を作り、その形に合わせて
ラベンダー染めした布を切り抜きます。
カットした花びらを糸と針で連ねて留め、
一輪の花のように仕立てます。
花の中央の花芯部分には、コットンパールとクラスターパールを
透明の糸で装飾的にデザインして縫い留めました。
玉レースなども一緒に染めて加えると、
コサージュがいっそう華やかな雰囲気になります。

コサージュの裏に、
コサージュ用のブローチピンなど専用の金具をつけると
洋服への装着が簡単です。
コサージュ用のブローチピンは、手芸店で購入できます。
花芯のコットンパールとブローチピンをつけるときは、
グルーガン(樹脂を溶かして接着する器具)や接着剤を使うと
簡単です。
卒業式で背筋をピンと伸ばした、りりしいお子さんを目にしたとき、
今までの子育ての苦労や思いが溢れだして来るでしょう。
苦労も思い出の一小節です。
「子供服のリメイク」と一言で言ってしまえばそれまでですが、
丈が短くなり、小さくなった子供服は
お子さんとのたくさんの思い出のつまった服。
大切に育てた息子さん、お嬢さんのハレの日に、
成長の思いを胸に飾る・・・。
世界で一つの素敵なコサージュが出来上がりました。

フラワー・フォトスタイリスト はぎわらりえこ
花と私の優しい時間 FLOWERSTALK
atelier FLOWERSTALK