こんにちは! フォトスタイリスト窪田千紘です。

ここのところ、オフィシャルブログとKlastylingで
「女性が働く」ということについて、かなり濃い話をしています。

●サロンの先生の選び方
●現代女性がハマる迷路がある


 

このあたりの話は、仕事をしてきている以上、
基本的なことなのですが、

ほんの少し前までは、一切触れなかったので、
ほんとに時代の移り変わりを感じています。

ふだん、WEBマガジン「klastyling 暮らす+スタイリング」
をはじめ、

月間総合300万PVの複数のブログを運営しているので、
毎日欠かさず、「何が支持されるか」を数字で管理しています。

これらを見る限り、
明らかに、以前とは違うニーズを感じます。
本当にびっくりです。

窪田千紘の「幸せの法則」




さて、先日もお伝えした
「主婦感覚が強いと起業には向かない」という件の続きです。


起業する、仕事をすることはシンプルに稼ぐということ。
つまり、イコール、プラスの方向性です。

 

一方、家計管理は、あるものの中で「やりくり」するので
「守りが大事」
つまり マイナスのベクトル。

 

この方向性の違いをしっかり理解していないと、
どんな仕事をするにしても上手くいかないです。

この点が、多くの人が学生時代から慣れ親しんでいる
コツコツ行う学びや勉強と非常に違う点です。

 

たとえば、具体的にいうと「集客」のとき。

 

集客が上手くいかないと、たいてい「価格を下げる」
という方向に向かいます。

これ自体は、方法論として一つあると思うので
間違いではないのですが、
気をつけたいのは、主婦の人にありがちな
マイナスのベクトルを前面に押し出してしまう、「出し惜しみ」。


 

どういうことかというと、
先ほど、おつたえした「家計管理・守りの意識」が強いために

値段を下げた段階で、「赤字」にしないことに一生懸命になり
商品だったら「損がないように、サイズを小さく作る」

花教室だったら、「花の材料を少なくする」という
目に見えてわかりやすい?! 対策を取りがちです。

 

その時の気持ちは

「自分が損しないように がんばって利益出さなきゃ・・・」
「取られないように・・・」
ということで頭がいっぱいになります。

これが、多くの人がはまる「マイナス」のベクトル。

一見、正しいようなのですが、
何が違うって、主役が違います。

 

ブログでお伝えしましたが、
「誰に、どんな風に役立つか」、そこが
仕事の基本で、サービスの基本です。


 

「来ない!! ど~しよう・・・」ということで
いっぱい、いっぱいになって、
本来すべき「何をしたらいいか」の根本が見えなくなる・・・

するといつのまにか、心の中は、自分が主役になって
「取られないように~」「マイナスを出さないように~」という

普段、使っている家計管理の感性の呪縛にはまり、
結局、いいサービスが提供できずに終わります。

 

これが1パターン目。

 

一方、こういう話をすると、

だったら、「損してまで、サービスをすればいいの?」という風に
短絡的な質問をする人が必ずいます(笑)

もちろん、これも間違い。

 

このパターンにはまりやすいのは、生活が豊かなマダム系。
とにかく、「全方位的にAクラスの評価を得たい」
「クレームを言われたくない」という思いが強いため
過剰に経費をかけて、豪勢におもてなしをします。

そして、大抵、このパターンの方は、
毎回「赤字なの~」と声高にあちこちに語ります。

でも、これは、決して、困っていなくて、
ある意味、半分自慢?!・・・^^;

 

「私は清い人」
「儲けなんて、汚い人間のすることよ!」
「クリーンでしょ~ えらいでしょ~」と
アピールすることに余念がありません。

 

でも、裕福といえども
やはり続けるのは難しいパターン。
案外、やりきって飽きると、サッとやめます。

 

これも、何が違うって、同じく、
主役が違います。

この場合も、「自分が良く思われたい」
「すごいと言われたい」というところに
気持ちの根幹があるので、主役は自分。

ベクトルが人の「役に立つためのサービス提供」という
プラス方向には向いていない。


だから、続かない。

 

この二つが大きくわけて、女性が仕事をすると
最初にはまりやすいパターンです。

 

では、どうしたらここから抜けられるか!ですが、

 

とにかく、
「相手の気持ちはどこにあって、
どこの部分に役立てばいいのか」を
徹底的に考える
ことです。

 

花の先生だったら、
他の競合サロンが3000円で教室をしているとしたら、

●同じ値段で、3倍ぐらいの花材をつかったら、
 きっとよろこばれるかも・・・
●そのために、どこから仕入れればいいの?
●お客様はそもそも珍しい花を花材で使いたがっているの?
●案外、種類にはこだわっていなくて、
 ボリュームだけでも大丈夫なのでは?
●他の業種は? レストランもバイキングってあるし・・・など

 

自分が提供する人に役立つサービスや商品が
だれにどんなふうに必要かを徹底的に
シミュレーションすることです。

 

そして、その上で、「仕入れ先」を決定し、「花の種類を選定」して
自分らしさのトッピングをどんどんしていくことです。

この部分があなたのサービスであり、付加価値です。

だからこれに関しては、プラスアルファーの利益をのせていいのです。
あなたしかできない仕入れルートやセレクトをしたのですから・・・

 

つまり、「集客ができない」からといって、
すぐ、闇雲に「安くすればいい」ということでなく、

 

しっかり考えたうえで、提供するサービスを熟考することが大事。
この繰り返しをすることで、
あなたにしか生むことのできない特別な価値が生まれていきます。

 

でも、もし、仮に自信がなかったら?

それはまだ商品やサービスが弱い証拠です。

自分の根本的なところで、「まだまだの気がする・・・」と
もう一人の自分が叫んでいるサインです。

だから、このサインを見逃さずに提供するサービスの質を
高めていく作業をします。

 

最終的に、「もうこれ以上出来ない・・・」
「これで精いっぱい」と思ったときは、

「もう、こうなったらこの価値のわかる人だけでいい。
これが高い!という人は来ないで!」
という気持ちになってくると思います(笑)

 

それぐらいまで、商品の価値を磨き上げていきます。
この繰り返し・・・。

 

それでもお客様が来なかったら?!

 

それは、商品の方向性が間違っています(笑)
それを教えてくれるサインです。

まあ、それも仕方がないというか、ごく自然な流れ。
そういう失敗や実験を繰り返すことで、
あなたのサービスの精度がどんどん上がっていきます。

 

もう一度繰り返します。
主役は、自分ではありません。
相手を喜ばせる、役立ちたい、というプラスのベクトルです。


 

今日も素敵な1日をお過ごしください。

 

文&スタイリング 窪田千紘
窪田千紘オフィシャルブログ
撮影 南都礼子、窪田千紘
 

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