おはようございます。
フォトスタイリスト窪田千紘です。
ここのところ、女性が働く
ということについて色々お伝えしていますが、
今日もその続き・・・
仕事という意味では、
私自身も良く使うフレーズで
世間一般でもよくいわれる
「好きを仕事に」ということ。
花が好きだから花の仕事をする。
雑貨が好きだから雑貨屋さんになる。
アクセサリーが好きだから、
アクセサリー作家になる・・など
まさしく、その通りなのですが、
実は、そのフレーズを
あまりにも、真に受けすぎると失敗します。
実際、いろいろな人を見てきて、
苦労している人は、このフレーズをそのまま
受け取りすぎて、
「好きを仕事にするとパラダイスが待っている~」と
勘違いしてしまっていることです。
基本、仕事なので、需要と供給のバランスをととのた
所に自分を置かないと、上手く行きません。
そこをしっかり見極めて、
「自分の好きのどの部分を
仕事にしていくか」を考えるのことが非常に大事。
ちなみに、私の場合、本業は
スタイリストです。
ず~と幼いころから、洋服のことが大好きでした。
めちゃめちゃ活発なこども時代でしたが、
それでも、一番好きな遊びは「着せ替え人形」
雑誌の付録などについてくる着せ替えでは
服の数が少なすぎて飽き足らず、
自分で描いて何枚も制作?!していました。
そのぐらい好きでした。
その好きが高じて、大人になってからも
仕事になっていっていますが、
最初から、スタイリストではありませんでした。
はじめは広告営業からスタートして、
少ししてから、企業のプロモーションを手伝うようになって
そのあと、雑誌編集、そしてスタイリストでフリーランスに
という何度か仕事の方向修正をしています。
その中で、いえることは、
「ざっくり好き」な方向をみてきた・・・
というひとことにつきます。
もともとは、服が大好きです。
でも、実際はそこに全然
こだわっていません。
携われれば、すごく幸せですが、
別に、仕事に絶対しなきゃ・・・という思いは今も
まったくありません。
なぜ、そう思うかなのですが、
自分の好きを分析していくと
「なんでもいいので^^;
ものを組み合わせるのが一番好きだからです」
洋服も 数があるので、
組み合わせるのが好き。
今 いちばん仕事で多い
クラフト系のスタイリングも同じ。
広告も、一見、種類は違いますが、
いろいろな要素や要望 予算などを
組み合わせていいものを作るのが楽しい。
とにかく、組み合わせて、調和させる
という作業が性に合っています。
そのためには、
広告でも、服でも、クラフトでも
まったく気にしていない感じです。
つまりは、
「ざっくりした好きの方向性」
そこを追求して、
役立ちそうなところを探して行っている・・・
という感じです。
だから、「好き」を仕事に・・
という言葉が市民権を得つつありますが、
あまりそのままダイレクトに考えないほうが
逆に、「食いっぱぐれがない」?!というか、
楽なような気がしています。
そういえば、
数千人の女性を見てきて思うのですが、
非常に多いのが
「花が好きだから仕事にした」という人。
女性が独立しようとすると
半数ぐらいがこれなのでは??
と思うぐらいの人数の多さ^^;です。
その方々は、まず間違いなく
99%苦労している気がします。
花をやっていて、
「すごいブルーオーシャン
(競合がいない状態)で~♪」という人はまずいない。
1000人いて1人ぐらい。
本当に苦労している人が多いので、
ある花業界のエキスパートに聞くと、
「いや~、申し訳ないのですが、
ちょっとディプロマを取った素人が
簡単に仕事ができる業界ではないです。
それこそ何十年も、家業にしている人も多い花業界。
その方たちが、人生を賭け、数千万円かけて、
店舗をつくり、人を雇って
経費をかけ挑んでいるのが普通です。
それでも、みんな「大変」と言い続けています。
生き残るには本当に力が必要で、
バタバタつぶれている会社も多い中
素人がなんとなくやって、
太刀打ち出来るところではないです」
ということ。
ただでさえ、女性が独立しようとするとき、
「花で・・」という人が多く、
全体の人数が非常に多いのに、
その上、もともとの業界のすそ野も広い・・
う~ もう、大変です( ̄Д ̄;;
ここで、感じるのは、
本当に花でなくてはいけないの?
もっと、掘り下げて、花の何が好きなのか?
どういうことが好きなのか、
どうしたら、自分がその部分で人の役に立てるのか?
本当にその中で、自分が勝っていけるのか?
そのあたり
「好きのフィールドをざっくり広げて」
自分だけのオンリーワンを
創っていく作業が必要という気がします。
キーワードは
「好き」をダイレクトに考えすぎないで探すこと。
「ざっくり好き」ぐらいがちょうどいい気がします。
このブログの続き・・・
「突き抜けている人は、
好きを基準に仕事をしていない。では何を基準に?」
という内容でお話します。
★女性が働くことについてはこちらの過去記事もあわせて
ご覧ください。
★主婦感覚が強すぎると起業には向かない
★自分が思うほど、周りは興味がないので大丈夫です。
★生活と仕事のワークライフバランスはどんどん変化
文&スタイリング 窪田千紘
窪田千紘オフィシャルブログ
撮影 南都礼子、窪田千紘
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