東北で唯一、
チームKlastylingのメンバーとして活動している
地元大好き♥フォトスタイリストのTeiko Nozakiです^^
さる4月2・3日に行われた、
山形県河北町谷地のひなまつりの様子を
ご紹介したいと思います。
ひなまつりというと、
3月3日と思われがちですが、
ここ河北町谷地では、
毎年月遅れの4月2・3日に行われ、
数件の一般のお宅を会場に、
時代雛が公開されています。
時代雛については、こちらの記事でもご紹介しています。
山形に残された上方文化を楽しむ ~ 紅花商人が残した時代雛めぐり
歴史はとても古く、
今から500年ほど前の市が始まりだそう。
その昔、
紅花の取引で財をなした豪商の文化が
今なお受け継がれている
歴史的に興味深い場所です。
1:竹谷喜文家所蔵のお雛様。
天井に届くほど大きな段飾り。
2:三曲(衣装人形)。
和琴を奏でている人形。
藍染めや紅花染めの衣装をまとい、
髪には亀甲の櫛をさしている。
3:鴻巣(こうのす)人形。
江戸時代、日光参詣でのお土産として
持ち帰ってきた紙人形。
4:2015年、おまつりのパンフレットの表紙を
飾った稚児人形。
高さ10cmほどの小さな人形で、
頭と手が象牙で造られている。
竹谷家は、近江商人の流れを受けついでいる家系で、
亡くなられたお父様で12代目だとか。
一般公開されるこの日、
町の人だけでなく、県内外から多くの方が
このお雛様を一目見ようとここを訪れます。
天井まで届きそうなくらい大きな段飾りの
今では貴重なお雛様を見るのも
お祭りの楽しみですが、
その他に、もう1つとっておきの楽しみが^^
子供たちの目は、もうそちらにくぎ付け。
人々のお雛様を愛する気持ちは、
こんなところにも^^
谷地では、お雛様へ特別のお供えがあり、
岩海苔の巻き寿司に、腹合わせにした雄雌のにしん、
エゴ、あさつき、田螺(たにし)、
とろろ昆布の上に置かれた卵、
慈姑(くわい)と昆布巻き、野老(トコロ)など
季節の食材がお膳に並びます。
これには、子孫繁栄や健康長寿といった意味が
込められています。
東北に遅い春の訪れを告げる、谷地のひなまつりが行われたのは、
ちょうど田んぼのあぜ道に、土筆が出そろう頃でした。
長い間、家族に愛され寄り添ってきたお雛様たち。
石井さんが語るファミリーヒストリーに、
じっと話に耳を傾けているかのよう。
家族が紡いできた長い歴史、
親の敷いてくれた道に反発した思春期、
子供を連れて里帰りしたあの日、
お客様への説明がとても上手だった母のこと、
父の思いを継いで、飾ったお雛様のこと・・・。
まるでタイムカプセルを開いたように
いろいろなお話が飛び出してきます。
帰り際、「来年も見に来てね」と笑顔で言われて、
「はい!」と返事をした私でした。
初めてお会いしたのに、
なぜか懐かしい気持ちと親しみを感じたのは
この場所に、
人のぬくもりが溢れていたからかもしれません。
会う人会う人、町の誰もが笑顔で、
このひなまつりを本当に愛しているんだなと
感じられました。
ほのぼのと、温かな家庭的雰囲気の谷地のひなまつり、
来年もまた、この笑顔に会ってみたいと思われた
そんな1日でした^^
最後に取材・撮影にご協力いただいた皆様に
感謝申し上げます。
取材・撮影協力
谷地ひなまつり観光協会第1会場 竹谷喜文家
谷地ひなまつり観光協会第2会場 北口公民館
関連サイト
べに花の里 観光案内所
http://www.benibananosato.jp/kahoku/yachihinamatsuri/
山形県西村山郡河北町
http://www.town.kahoku.yamagata.jp/1824.html
Photostyling & Photographs by
Teiko Nozaki
Herb & Aromatherapy Lab Herb専科 葉月
Herb専科 葉月のFour Seasons Diary