フラワー・フォトスタイリストのはぎわらりえこです。
実は私、群馬県高崎市の観光大使をしています。
東京から新幹線で50分、車でも高速で1時間30分と
アクセスの良いわが街、高崎市。
緑の気持ち良い季節、気軽にふらっとお出かけしたい
スポットをご紹介します。
今日おすすめするのは 「高崎市染料植物園」。
ここは、日本の染色文化やその魅力を
160種、1万7000本もの染料植物とともに紹介する
全国でも珍しい植物園です。
約8.5ヘクタールもの広い園内では、古代から現代までの
染色文化の変遷を四季の彩りとともに楽しむことができます。
メイン施設の染色工芸館では、草木染の美しい収蔵品が
見る人々の目を鮮やかに楽しませてくれます。
館内の染色実習室では、「染色体験」や「技法講習会」
「ワークショップ」などが1年を通して開催されています。
それでは、さっそく園内をご紹介しましょう。
草木染の興味深い点は、同じ植物を使っても媒染の違いで
染色の色が変わるところ。
「この木の幹を使って
こんな色に生地を染めることが出来るんだ!」
という驚きと、新たな発見があります。
訪れた頃は涼しげなブルーのアジサイが
ちょうど見頃を迎えていました。
写真中央は、見た目は黄色ですが、紅花の花。
染料として代表的な紅花は、7月頃に見頃を迎えるのですが、
今年は例年より気温の高い日が続いたせいか、
すでに数輪開花していました。
枝物の花の時期は、すっかり終わっていましたが、
よく目を凝らすと、緑の合間から、かりんの実が。
こんな身近な植物も染料として使えたなんて!
面白い発見を、あちこちに見つけることが出来ます。
その他園内には、温室もあり
沖縄など熱帯地方の約30種類の珍しい染料植物を
観察することができます。
たとえば、冠位十二階制による階級を色で表した服色の展示からは、
身近に生育する草や木で、
あのような素晴らしい色彩に染め上げることができる、
という自然の色の豊富さに圧倒されます。
合成染料が当たり前の現代では、
衣類をカラフルに染めることは簡単ですが、
何百年も昔の人々の知恵と自然が織りなす、
時を超えた素晴らしい彩りの世界は、感動的です。
これから夏休みにかけては、
お子さんと一緒に参加できる子どもワークショップや
親子草木染教室なども開かれます(要予約 電話027-328-6808)
入園は無料。
休憩室もあるので、ここでゆっくりと休んだり
お弁当を食べることができます。
園内にはこんなスポットも。
どんなに山奥にあるのかと思われるかもしれませんが、
高崎市の中心JR高崎駅から車で15分ほどの距離です。
こんなところに
全長120m高さ28.5mの吊り橋(ひびき橋)があるなんて
すごいと思いませんか?
市中心街からほど近いこともあって、
実は、ハイキングやウオーキングにも人気のスポットです。
そして、最後に
2014年に世界遺産に登録された「旧富岡製糸場」は
実は、車で30分程度のところに位置しています。
高崎に染料植物園があるのは、
群馬で発達した絹産業との深い関わりがあるからなんです。
旧富岡製糸場は、世界遺産登録されてから
この6月25日でちょうど1年。
連日、多くの観光客のかたがいらっしゃっています。
富岡製糸場に訪れる観光客のサブスポットとしても
おすすめしたい植物園です。
緑豊かな美しい景色と
風の音、そして小鳥たちの美しい鳴き声をBGMに
大人の知的好奇心も刺激してくれる場所。
ふらっとお出かけにいらっしゃいませんか?
高崎市染料植物園
群馬県高崎市寺尾町2302-11
無料駐車場170台
開園時間 午前9時から午後4時30分
休園日 月・祝日の翌日・年末年始
入園料無料
(染色工芸館は入館料一般100円 高、大学生80円
障害者・65歳以上・中学生以下無料)
※企画展中は別料金になることがあります。
高崎市染料植物園
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014011400979/
旧富岡製糸場
http://www.tomioka-silk.jp/hp/index.html
PHOTO by
Teiko Nozaki
Herb & Aromatherapy Lab Herb専科 葉月
Herb専科 葉月のFour Seasons Diary
REPORT by
はぎわらりえこ
花と私の優しい時間 FLOWERSTALK
atelier FLOWERSTALK