インターネットを使ったコミュニケーションは
SNSが主流になってきましたが、
注目のひとつは、Instagram(インスタグラム)。

モデルやスタイリスト、デザイナーなど
おしゃれ感度の高い人たちの日常のスナップが
ハイクオリティーで発信されていて話題です。

7月のフォトスタイリング・クリエイティブクラスでは、
その流れを受けたスタイリングを2点。

 

最旬スタイリング ~ “夏のおしゃれ”をスタイリング


夏のおしゃれアイテムを
インテリアのワンシーンとして表現。

部屋のコーナーに、お気に入りをかけている
というシチュエーションは、
ちょっと日常から離れたワクワクを感じさせます。

スタイリングを“旬の顔”にするには
いま注目されているアイテムを使うのが、コツのひとつ。

 
インテリアシーンでは、流木や切り株、古びた板など
しっかりした質感のあるウッド素材が
ここのところの流行です。

ここでは流木をつかったバーで、
夏らしいイメージと、いまの気分を演出。
ナチュラル感と和み感を添えてくれるのは、
これも流行アイテムの、エアプランツ。

 
たっぷりと余白の空間をとることで、
涼しげな空気と、ゆったりと流れる時間が感じられます。

ともすると、印象が弱くなりがちな
“余白”のスタイリングは
バランスと、引き締めが大事。

ここでは、黒のサンダルが重要な役割をしているのが
感じ取れますか?

 

最旬スタイリング ~ “夏のおしゃれ”をスタイリング


2点目は、
まさにインスタグラムの正方形画像を意識した作品。
クールな質感の大理石の下地にアクセサリーを並べました。

スタイリングの大原則は、色を揃えること。
大理石には、クールなシルバーがいちばん合うのですが、
ここでは、こなれたおしゃれ感を出すため
あえてゴールドを合わせました。

 
日焼けした肌に合うのは、
シルバーよりも、ゴールドのアクセサリー。
おしゃれ上級者にとっては、“夏のゴールド”は定番です。

クールな大理石に、あたたかみのあるゴールド。
コントラストの強い色合わせには、
テクスチャーでも、バランスをとることが大事。

硬い素材の中に、ふわっとした羽根のピアスや
ざらっとした麻ひもが加わることで
いくつものテイスト、質感が重なり合い、響きあって
深みのあるハーモニーが生まれます。

 

スタイリング 窪田千紘、ササキトモコ
撮影 南都礼子
文 藤岡信代