8月の終わりとともに暑さが急にやわらいで
秋の長雨シーズンが始まりました。

雨の降るちょっと肌寒い日は、
コーヒーカップのあたたかさが恋しくなりますね。

 

最旬スタイリング~秋の気配をスタイリング

季節の変わり目の最旬スタイリングは、
“秋の気配”がテーマ。

フォトスタイリングトップメンバーが学ぶ
8月クリエイティブクラスのスタイリングから
ポイントをご紹介しましょう。

 
夏から秋へと移り変わる季節を表すには、
色と光がポイントです。

あたたかさを感じる明るいブラウンは
秋の気配を感じさせるのに、欠かせない色。

これから深まりゆく季節の主役となっていく色ですが、
秋の入口の“今”を感じさせるには
ただブラウンを使うだけでは、微妙なニュアンスが足りません。

ポイントは、
まだまだ明るさの残る夏の終わりの“光”を
表現すること。

黄色みのない、澄んだ光が隠れた主役なのです。

 

最旬スタイリング~秋の気配をスタイリング

明るい光がたっぷり注ぐコーヒータイムをイメージした
このスタイリングでは、
秋の色ブラウンに、ざっくりした質感を加えて。

アンティークの錆びた瓶の蓋、
ざらっとした麻のクロス、
しっかりした紙の質感が伝わるパンケーキミックスの袋…

ぽってりとした陶器のお皿や
真鍮色のカトラリーもあいまって、

やさしいぬくもりのあるテーブルが完成しました。

 

アメリカ・ポートランドでもっとも盛んと言われる
サードウエーブ・コーヒーの流行は、
ゆったりと淹れる時間を大切にするハンドドリップや
産地やオーガニックなど食材にもこだわるところが特徴です。

選ぶアイテムも流行を意識して、
いつの時代でもない、“今のコーヒータイム”をスタイリングしてみて。

 

スタイリング 窪田千紘、ササキトモコ
撮影 南都礼子
文 藤岡信代