2015年9月15日(金)にリニューアルオープンしたイデーショップ 自由が丘店。
1980年代初頭に東京に誕生したイデーが、
30年以上たったいま、あらためて大切にしてきた価値観を
「Laugh & Luxe」という言葉で表現したリニューアルです。
Luxe=上質さ、品がもたらす心の充足感を大切にしながら、
同時にLaugh=思わずにやっと笑ってしまう遊び心や柔軟さを
どこかに見出したり生み出せたら、
生活はますますその人それぞれの楽しさと彩りを纏うのではないでしょうか。
IDEEディレクターの川渕恵理子さんの言葉に込められた想いが
新しいショップのそこかしこから感じられます。
3フロアからなるショップの構成は、シンプルによりわかりやすく。
ショップの構成と取扱いアイテムを再編集。
1階は「細部まで豊かさをもたらすもの」、
2階は「想像をふくらませるたくさんのシーン」、
3階は「アイデアを形にする実験室(ラボ)」。
共通しているのは、“アートに囲まれた暮らし”を意識した提案です。
では、新しいコーナーを中心に、フロアごとにご紹介していきましょう。
1階の入口を入ってすぐのスペースに、
クラフトを月替わりでフィーチャーする「IDEE CRAFTS」が誕生。
イデーならではのセレクトで、時代や場所、国に関係なく
響き合うクラフトたちを紹介するコーナーです。
オープニング第一弾企画として、
「IDEEと小林和人が選ぶクラフト」展を開催中(10月9日まで)。
「ためてつなげるものづくり」というキャッチフレーズを持つ
「POOL」のコーナーも新設されました。
ものづくりの過程で発生するハギレや端材、B品などを貯めておき
さまざまな企業・クリエイターとコラボして
新たな価値のある商品に再生させる取り組みです。
そのひとつ、“コロコロのもの”の第一弾は、
鹿児島の福祉施設「しょうぶ学園」で活動するアーティストの手による
ドット柄を「無印良品」の白磁シリーズのB品にコラージュ。
“いろいろの服”では、「無印良品」のファブリックの残反を利用した
製品染めのカラフルな普段着を提案。
自由が丘店を皮切りに、10月から他店でも取り扱いがスタートします。
POOLのプロジェクトは、ものづくりの監修を
mina perhonenのデザイナー、皆川明さんが担当しています。
いろいろの服では、色選びを監修するなど
オリジナルのテキスタイルによる服作りを行う皆川さんならではの
ものづくりに、今後も期待が集まります。
2階は約20のスタイリングシーンを、3階には「IDEE Life in Art」
多様なライフスタイルや好みに対応するインテリアブランド
そんな想いで、つくられてきたイデーの家具。
2階のフロアは、さまざまな個性、スタイルの家具を
シーンとしてコーディネートして提案されています。
欠かせないのはもちろん、アート。
素材や色の組み合わせ、空間の使い方やはずしの妙・・・。
自分らしく、豊かな暮らしの形を想像させてくれる
楽しさいっぱいのフロアです。
3階のコーディネートラボには、アートの新コーナー、
「IDEE Life in Art」が誕生しました。
これまでイデーが行ってきた、アートの展覧会や作家の紹介の活動を
常設ギャラリーにしたものです。
コーディネートラボは、インテリアコンシェルジュが
お客さまのアイデアや希望、悩みなどを伺って
お客さまの理想のライフスタイルやインテリアづくりを
お手伝いするスペース。
インテリアやデザイン関連の本、テキスタイルのサンプルなどを
自由に見ることもできます。
これまでの価値観はそのままに
人が持つ暮らしに対する創造力をかきたてるショップとして
進化を始めたイデー自由が丘店。
Laugh & Luxeな空間を、ぜひ体験してみてください。
撮影:南都礼子
取材・文:藤岡信代