おはようございます。窪田千紘です。
先週の続きです。

セルフィーという目に見えるビジュアルを通して、
「自分自身の願望」と向き合うことで、
承認欲求が満たされ、 
「プラス思考」に自分を置きかえることができる…という話をしました。

★自撮りセルフィーに潜む大きな心理作用

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フェイスブックに自撮りをアップして、
「いいね」がつくことで、

「私って、案外、イケてるかも」
「やっぱり自分は可愛いでしょ~」 などなど

「承認欲求」が満たされていくことは
自然だと思います。

 

ただ、理性的にとらえておく必要があるのは

「いいね」の10倍ぐらいは

「え~  ?????」
「盛りすぎ?!」
「いつもと違う」  
「年齢にそぐわない」など

見る側が「どう受け止めていいかよくわからない・・」
という「とまどい」や「違和感」を感じること。

それは、自分が望まない「非承認」という感情を
見る側が持つことです。

 
もともと、

「私は可愛いでしょ~」
「綺麗でしょ」 と 

認めてもらいたい欲求から
セルフィーをアップしているはずなのに、

その感情とは、裏腹な真反対の気持ちを、
自ら発信してしまうのが、
セルフィーをアップするマイナス面だと思います。

 

自分のセルフィーを認めてくれる人は
本当にまわりの近いごく少数。
全体の5~10%ぐらい。

一方、それに「とまどい」や「違和感」
時には 「反感」すら感じる人も
残りの90%以上のような気がします。

 
私自身、月間300万PVの複数のWEB媒体を管理しているので
毎日、数十回アクセス解析を見ます。

どんな人が、どんな時間に、どういう思考で
アクセスをしているのか、いろいろとチェックしています。

 
その中で、ファッションブログもやっているので、
コーディネート写真に必須の人物撮影についても
さまざまに考察を入れています。

中でも「顔」がどう映っているかなども
重要な判断材料。

 
これまで、のべ千人以上をスナップしてきましたが、
「顔出しに耐えられる」という人はその中でも
ほんの一握り 10名いないと思います。

「顔出し」というのは、ここでは、
「顔を非常に良く見える角度で載せて大丈夫な人」
という意味なのですが、これはすごく少ない。

そのため、私が運営しているブログに限らず、
コーデブログで人気があるブログは
ほぼ100%顔の向きを 下や左右に振って
印象バランスを調整する手法をとっています。

そのほうが好感度が高く
カッコ良く見えやすいからです。

つまり、どんなに「お洒落」なコーデにしても、
顔が良く見える写真にしただけで、
マイナスの印象になり、
アクセスが上がらないということを
人気ブロガーの方たちは、よく理解しているのです。

 

実際、その「顔がどう映っているか」の反応は、
ビックリするぐらいに顕著。

コーディネートや提案はいいはずなのに、
アクセスが伸びない?! あれ~???という感じ。

よくよく見ると、顔が怖かったり^^;
顔が見えすぎていたり…笑

その場合は、気がついた段階で、
顔が見えないカットに差し替えたり、
トリミングをしたりして、自然に見えるよう調整します。

 

すべては、情報を伝えたい読者の方、
わざわざ見に来てくださった方が、不快に思わないため。

すると、差し替えた途端に、
アクセスが伸び始めます^^

非常にわかりやすいです(笑)

 

そういえば、先日、世界的に活躍する文化人を
プロデュースする方と話したのですが、

やはり 自分がプロモーションをする人には
「自撮り絶対禁止!!!」
「百害あって一利なし」ということを徹底して
伝えているといっていました。

外に出て活動するからこそ、
どう見えるかの 「マイナス面」を
理性的に理解するのがプロとして当然、なのだそうです。

 

確かに、綺麗に撮れると楽しいし、うれしいのが写真。
マチュア世代なら、綺麗な自分を見て、

「まだ、大丈夫」「案外、OK]とか
安心するのも確かです。

でも、1週間に何回も、それもアプリで修正して、
アップ写真で…というのは 

普段の「コミュニケーションを円滑にする」
「認めてもらう」という意味でも、

時には理性的に 大人としてのセルフィーを
熟考する必要があるかもしれません。

 

今日も素敵な1日をお過ごしください。

 

文&フォトスタイリング 窪田千紘
窪田千紘オフィシャルブログ

 

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