点と線でつくる手書きアートのアイデアを
お伝えしています。
最近、インテリアショップでは、
うすい墨で書いたような優しい色合いのアートを見かけます。
気軽に取り入れたいものの、
普段なかなか挑戦する機会のないのが、この淡墨ではないでしょうか。
今日は、淡墨を使った簡単ウォールデコをご紹介します。
簡単!とはいっても、
思いどおりに書くために押さえておきたいポイントがあるので、
あわせてお伝えしますね。
これさえ、覚えていれば、いろんな雰囲気のものが書けるようになるはず♪
道具はすべて100円均一で揃うもので構いません。
(ただし、専門店で購入したものの方がより美しく書けます。
慣れてきてから、次のステップに進むといいと思います)。
・筆、ハケなど
・墨汁、墨(できれば濃墨)
・墨を入れる容器
・画仙紙ハガキ
今回は、書いてすぐ飾れるようにハガキを使っています。
「画仙紙」と書かれているものを選んでくださいね。
では、さっそく淡墨を作りましょう。
使うのは、濃いめの墨を数滴です。
濃墨に水を加えて徐々に薄めていってください。
こうして作った墨で書いた線は、
墨の種類や、濃度、紙の種類などでも印象が違ってくるんです。
参考までに、手持ちの墨で書いたものをご紹介しますね。
a.かな用の墨
b.漢字用濃墨(薄め)
c.漢字用濃墨(濃いめ)
d.青墨
これは、すべて同じ紙に同じ筆で書いてるのですが、
墨や濃さが異なるだけでこの差が出ます。
まっすぐな線をハガキサイズいっぱいに書くときには、
思い切って紙からはみ出して書く方がキレイに仕上がります。
一度で仕上げようと思わずに、
力加減やスピードを調整しながら書いていくのがオススメです^^
a.書くスピードによる違い(左:遅い、右:早い)
今回使った紙の場合、
ゆっくり書きすぎると、にじんだ部分がチラついてとげとげしい印象に。
スピードをつけて書くと、水分量が足りずに滲みませんでした。
b.紙による違い(上:画仙紙、下:画用紙)
画仙紙などの和紙は繊維が平面状に並んでいて、
その繊維のすき間に、墨の粒子が入り込んでにじみます。
洋紙の場合は水をなかなか吸ってくれず、
乾くと墨の粒子が表面に残るだけに。
お好みのにじみを出すには、
この3つをうまく組み合わせることが大切だと思います^^
・紙の種類
・墨の種類
・書くスピード
綺麗なにじみが出ないときは、紙や墨を変えて書いてみることが成功への近道。
"腕"ではなく、素材(紙と墨)の違い、特に紙の影響の方が
大きい気がします。
お好きな濃さの淡墨で、
もやもやゆる~い雰囲気のアートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
BLOG:かんたん!手書きで楽しむインテリア
SITE:デザイン書道家小川翔月