こんにちは。
ニットカフェ千編工房のままごと師こと
ニット作家のたきせしげこです。
編み物の季節になりました。
最近はカラフルな段染糸やモコモコの変わり糸など
糸玉を見ているだけでも、楽しいですね。
細い段染糸は、メリヤス編みを編むだけで
靴下や手袋にきれいな縞柄がでるようになっています。
このようなニットを楽しむ世代は、新しいSNS世代で、
特におもしろいのは
「モバ編み」(モバイル編み物=携帯する編み物)というスタイルです。
もともと、ニットは「モバ編み」してました!
という世代の方もいらっしゃることと思います。
「モバ編み」はただ単にあみかけを持ち歩き、
出先で編むだけなのではなく、
北欧やイギリス・ドイツなどの直輸入技法でニットを編むという感じです。
今回はカラクリ的なニットで、1目1段がおもしろい北欧ニット、
そしてそれを使ったニットグッズをご紹介します。
特に難しい技法や道具は必要ないので、すぐに始められますよ。
ご紹介する北欧の伝統的なニット技法は、
2本棒で編む輪編みです。
ひもにする場合は3目か4目が適しています。
今回は4目を編んで輪編みひもをつくります。
リリアン編みの4目と同じものを2本棒で編むということです。
2本棒で編むひも編みは、意外に簡単。
両端に玉のない短針(16~20cmのものがやりやすい)2本で
4目つくり目をして4目表メリヤスを編み、
そのまま針を左にずらし、糸を右端にもってきて、
また右端の目から4目メリヤスを編む。
常に表を見ながら、これを繰り返します。
ひたすら編んだひもを使って、
日本伝統の「花結び」のニット小物を作ってみました。
ウールや麻ひもなどで「モバ編み」をして、
大きい花結びは、並太50g1玉(長さ3~3.6m)を使い
出来上がり直径は約9㎝です。
小さい花結びは、同じ糸で長さ1.8~2mを使い
出来上がり直径は約5cmです。
花結びは、本来は指を使って、ひもだけで作る(結ぶ)のですが、
(こちらの写真を参考にしました)
(こちらの写真を参考にしました)
ニットのひもは伸びがあり、形をとりやすくするために、
芯に毛糸玉や発砲スチロールを使用すると作りやすいです。
ひもを編むときに何段かごとに裏編みをして、
印をつけると、そこから応用作品もできます。
「ひたすら、4目を編み続けるのも・・・」という方には、
編みながらコイリングするということもできます。
こちらはかぎ針と別糸を使う方法です。
お茶時間に本を読みながら、話しながら、
ちょこちょこ編むにはひも編みの「モバ編み」はとてもいい感じです。
新しい「モバ編み」をちょこっと取り入れてみてはいかがでしょうか。
ままごと師/たきせしげこ
BLOG:ニットカフェ千編工房