湘南でフランススタイルのフラワー教室を主宰しています、
フラワーコンシェルジュの宮崎いくみです。
秋に人気の花色といえば、
アンティークカラー。
ベージュ系、ブラウン系の深みのある花色は、
シックで洗練された印象があり、
この季節にぴったりと合います。
そんなアンティークカラーの花色合わせのコツをご紹介します。
ベージュ色のバラは「ジュリア」
ブラウン色のスプレーバラは「テディベア」
という品種名です。
今回は、このバラを主役に花色を合わせてみました。
ベージュとブラウン。
それだけでは、地味でぼやっとした印象にもなってしまう花色。
アクセントに、
秋らしい実ものを加えました。
この実は、ビバーナムティナス。
青紫~黒っぽい色合いで、
艶のある質感が特徴です。
そして、赤紫色のアストランティアを入れました。
アストランティアの乾いた質感が加わると、
秋らしい雰囲気に仕上がります。
今回の花色配色のポイントは、
彩度の低い色を組み合わせること。
シックで、ニュアンスのある雰囲気にまとまります。
彩度とは、
色の鮮やかさの度合いをいい、
くすみや濁りがある色を、彩度が低い色といいます。
ベージュ、ブラウン、赤紫、ネイビーと、
どれも少し濁ったような、シックな花色を選びました。
ちょうどアンティーク調の家具のような、
重厚感のあるような、花色を合わせることで、
よく調和し、繊細なバラの色を活かすことが出来ます。
花器には、カフェオレボウルを使いました。
欠けてしまったので、専ら花を活ける専用にしています。
ちょこっと花を活けたいときに、重宝するサイズです。
このカフェオレボウルには、ちょうど器の側面に、
くすんだ赤色のバラの模様があり、
この色と、アストランティアの色がぴったりでした。
器に模様がある場合は、
アレンジの中の、花色のひとつと揃えることで、
全体的に、一体感のある花あしらいにまとまります。
アンティークカラーの花色は、
マホガニー調などクラシックなインテリアに、
よく調和します。
少しカジュアルな花器を使うと、
写真のような、シャビーシックな白いインテリアにも
合わせやすくなりますよ。
この秋のトレンドカラーでもあるベージュ&ブラウン色。
アンティーク色の花を、ぜひお楽しみ下さい♪
フラワーコンシェルジュ
宮崎 いくみ