ワールドワイドに愛される英国発のライフスタイルブランド、
「デザイナーズギルド」。
そのクリエイティブディレクター、トリシア・ギルドさんに、
フォトスタイリスト窪田千紘がインタビュー。
2回目は、トリシアさんのクリエイティビティの秘密に迫ります。

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パーソナルチェア(COSMOPOLITAN)
クッションカバー(JUDURI)
サイドテーブル(LIFE)


――インスタグラムの登場で、世界的に流行が画一的になっています。
トリシアさんはライフスタイル提案の先駆者でいらっしゃいますが、
現在の状況については、どう感じていらっしゃいますか?

とても興味深いし、面白いことだと思います。
この瞬間も、インスタグラムで発信していますからね(笑)。
(編集者注:インタビューの様子はいち早く発信されていました)。

新しい言語で、新しいコミュニケーションですね。
可能性は未知数だと思いますが、
次の世代は、もっともっと使いこなしていくでしょう。


――ニューヨークもロンドンも東京も、
同じ流行の影響を受けているように感じますが、
その中で、オリジナリティを保つのはどうやっているのですか?

自分が感じているもの、これが正しいと感じるものを
発表することでしょうか。
大きなブランドも、みんな、そうしていると思いますよ。

これは、スタジオの姿勢でもありますが、トレンドは一切気にしません。
自分が新しいと信じるものを、毎回、コレクションで発表しています。

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2.5シーターソファ(POLKA)
パーソナルソファ(FESTIVAL)


――トリシアさんは、西洋と東洋を融合させた作品を
先駆けとして発表されていますよね。
その点でも、とても素晴らしいと思います。

私は旅行が大好きなので、そのおかげでいろいろな表現ができているのだと思います。
旅先で感じたさまざまな印象が体内に残っている、
という感じでしょうか。

初めて日本に来たとき、ホテルオークラに滞在したのですが、
とてもピースフルで、静かで・・・。
茶道のティーセレモニーにも行きました。

そのときに感じたさまざまな印象が体内に残っていて、
あるとき、インスピレーションとして生まれてくるのです。


 
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――美しいものを融合していくというのはトリシアさんの特徴ですよね。
とても難しいことだと思うのですが
美しさを生み出すコツというのは、あるのでしょうか?

ルールはない・・・、ですね。
自分が感じるものに従っているのですけれども、
たとえば、ファブリックならプレーンな無地と柄のものを合わせていきますが、
常にバランスをとるようにしています。
「刺激的だけど、調和している」というバランスです。

――それは自然界を参考にされているのですか?
どこからインスピレーションを得ていらっしゃいますか?

そのときどきですが
古い書物から得ることもあるし、風景のこともあるし
展覧会や劇場や、あらゆるものからインスピレーションを得ていますね。
どこから来ているのかというのは、はっきりとは言えません。
むしろ“自分の中から出てくるもの”かしら。

インスピレーションを得るには
目を大きく、見開くことが大事ですね。

私はよく旅行に行きますし、庭仕事も大好きです。
劇場へ行ったり、オペラを観たり、アート、ファッション・・・、
どれも刺激をくれます。
そのすべてが種となって私の中にあり、次のコレクションで花開くのです。


>>その3に続きます。

 

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2.5シーターソファ(HAYWARD)



クレジット表記があるものは、すべてデザイナーズギルドの商品です。
家具類はすべてオーダー対応となっているため、
セレクトする生地によって価格が変わります。

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インタビュー:窪田千紘
撮影:南都礼子
構成:藤岡信代