インテリア書家 小川翔月です。

点と線でつくる手書きアートのアイディアを
お伝えしています。

12月も半ばにさしかかり、街はクリスマス一色ですね♪
たくさんのオブジェでおめかしされた、キラッキラのクリスマスツリー。
そして、どこからともなく聴こえるクリスマスソング。
それだけで、何だかワクワクします^^


ですが、コレ、忘れてはいませんか?
年賀状の準備!

元日に年賀状が届くようにするには、
12月25日までにポストへ投函した方が良さそうです。

まだ何も準備していない…という方も、今から取りかかれば間に合いますね。

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お世話になった方への新年のご挨拶。
やはり気持ちが伝わる手書きや墨書きの年賀状をお届けするのが、
一番ではないでしょうか。

今回は、先日ご紹介した
和紙に書いた書をはがきにアレンジできる紙を使った
手書き年賀状のアイディアをご紹介します。

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墨書きするには、墨をしっかり吸ってくれる和紙に書くのがおすすめ。
いろんな紙がありますが、書きやすさだけでなく、
にじみの風合いで紙を選ぶことも多いです。

今回、事前にアイロンで貼れる‘紙’の試し書きをしてみた中で、
この‘アイロンde画仙紙’は、綺麗なにじみが出たんです。
なので、年賀状の背景の模様や絵柄にピッタリな淡い朱墨を使うことに。

★アイロンで貼れる‘紙’の記事はコチラも参考に♪


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【準備するもの】
こちらは、前回と同じ基本の道具。
・墨
・筆、刷毛など
・硯
・アイロン画仙紙
・年賀状(ハガキ)
・半紙
・アイロン

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【今回、追加で準備するもの】
・朱墨 
・霧吹き
・刷毛(毛が柔らかく、乾いたもの)
・のり絵の具(金色) 

刷毛は無くても問題ありません。
化粧用のチークブラシでも代用できます。

 

糊の加工がされていない表面に干支文字や賀詞を書きます。
干支文字:申、猿、さる、サル など
賀詞:賀正、迎春、寿、謹賀新年 など

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墨が完全に乾いたら、紙を揉んでシワをつけます。
細かな模様にしたいか、大柄にしたいかで、シワの目を調整してみてください。
 
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硯に水を少量たらして、朱墨をすります。
 
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濃いめの朱墨ができたら、水を足して薄めます。
よく混ぜてから、不要な紙に試し書きしてみて^^
乾くと色が薄くなっていくので、少々濃いかも?と思うくらいが
ちょうど良いかもしれません。

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紙を伸ばして、シワくちゃの紙に線を描きます。
今回は太めのラインを描きましたが、細い線や丸、お好きな柄を
描いてみてくださいね。

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乾いてきたら、半紙の上に画仙紙を置いて霧吹きをします。
下に半紙を敷いておくのは、余分な水分を吸いとってくれるから。

普通、紙にできたシワを伸ばす作業(裏打ち)をするときは、
文字を書いていない裏面から霧吹きをしますが、
この紙は糊加工されていて水を弾いてしまうので、表側から霧吹きします。

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しばらくすると紙のシワが伸びてくるので、ハガキの上に乗せます。

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まだ紙が浮いてるはずなので、やわらかい毛のハケで撫でて落ち着かせます。

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ハケが無ければ、半紙を乗せて指の甲で外側へ向かって撫でます。
手の平でやると力が入ってしまうので、
甲のほうで内から外へ向かって優しく空気を出す感じに^^

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半紙を乗せて、中温でアイロンかけます。

*前回、霧吹きなしでハガキに貼る方法をお伝えしましたが、
一旦紙にシワが入ってしまった場合は、今回のように霧吹きでシワを伸ばすひと手間をかけてあげると綺麗に仕上がるはずです。

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年賀状なので、お正月っぽい仕上げをしましょう。

ダイソーで購入できる金色のメタリックカラーラメのり絵の具を使います。

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賀詞やメッセージなど、書き足りない分を追記して。
あとは、のり絵の具を指で適当に塗るだけで OK!

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『金色』は、印刷では出せない色のようです。
キラキラ感が出せるのは、手書きならでは!




同じ朱墨を使ったアレンジ例をご紹介しますね。
コップのふちに塗って・・・
 
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型押しするだけ。簡単です♪

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ペットボトルのふたなどでも、模様が描けますよ。

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最後に、うっかりやりがちな年賀状のタブーをお伝えしておきます^^

《 重複に注意 》
・「新年あけましておめでとうございます」はNG!
 →「新年」と「あけまして」は同じ意味になります。
 (正)「新年おめでとうございます」「あけましておめでとうございます」
 
・「一月一日 元旦」はNG!   
 →「元旦」は一月一日の朝のことなので、同じ意味。
 (正)「平成二十八年 元旦」「2016年1月1日」 
 
・「寿」や「賀正」が印刷されたハガキに「謹賀新年」はNG!
  →絵柄に賀詞が入っていると気づきにくいですが、賀詞かぶりになります。

《 目上の方への賀詞に注意 》
・目上の方へ「迎春」や「賀正」はNG!
  →目上の方へは四文字賀詞、もしくは「謹んで初春のお慶びを申し上げます」のような賀詞を。

《 英文に注意 》
・「A HAPPY NEW YEAR」はNG!
  →年越し前に使う「よいお年を」という意味。「A」は不要です。

《 句読点に注意 》
・相手に敬意を払う年賀状では「、」「。」をつけることは失礼にあたります。

《 NGワードに注意 》
・「去年」は禁止
  →「去る」「失う」などは忌み言葉なので、NGワード!
 (正)「旧年」「昨年」

    

ハレの行事のお正月。
決まりごとはたくさんありますが、ただただ相手の方に失礼のないように、
という優しい穏やかな気持ちの表れのような気がします。
 

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心をこめた手書きの年賀状。
ぜひ ”今年こそ” 挑戦してみはいかがでしょうか。



インテリア書家 小川翔月







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