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こんにちは。
ニットカフェ千編工房のままごと師こと、ニット作家のたきせしげこです。

今年は暖冬で雪不足が深刻と言われていますが、やはり足元は冷えますね。
ルームシューズをはいていらっしゃる方も多いことと思います。

北欧には伝統的に、ガーター編みの四角いニット地を折るだけの
ルームシューズがあります。

四角の角を折り曲げて、かわいい形になります。

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“トムテ”のルームシューズと名づけてみました。
トムテは北欧の妖精でスェーデンの呼び名で、ノルウェーではニッセのことです。

トムテがこれをはいているわけではありませんが、北欧風な形ですね。


ちょっと角を減目したり、3目1度といった操作も必要ですが、
これでもじゅうぶん、モバ編み向きです。


今回はさらに簡単に、

1目ゴム編みをただ、ひたすらまっすぐ編むだけで、
形よく、はかないときは吊るしてもかわいい
ルームシューズにしてみました。

1目ゴム編みは元々ゲージがとれませんので、
並太糸を決まった目数で編み始め、
できた大きさを使うという、まさに、モバ編み向きです。


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並太糸を6号(~8号)の棒針を使い、
1目ゴム編みを50目60段編むだけです。

12段(5cm)で色を2回かえると、
デザインも兼ねて、仕上げのときにわかりやすいです。

2枚(1足分)で、糸は1色なら、150m(2~3玉)必要です。

マフラーのなりそこないのようですが、1目ゴム編みはすぐれものです。
 


仕上げ方です。

6号(~8号)の棒針で50目・60段編んで、長さが25cmあればOKです。

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1目ゴム編みどめをします。
左右対称になるように、三角に折ります。

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三角に折っただけで、長方形が正方形になります。
1目ゴム編みがバイアスで伸びるからです。

色をかえた部分を残して、目と段をはぎます。底になります。

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三角の先の残した部分を折り上げて、Vの字にはぎます。
ここがつま先になります。
ボタンより下のベージュの部分(12段)とグリーン(紺)の10目をはぎます。
かかとになります。

ボタンをつけない場合は、そのまま上に12段と10目をはぎます。

ボタンをつける場合は、かぎ針でボタン用のループをつけます。

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できあがりです。
レディースのMサイズ(25cm弱)相当です。

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つるしても、ちょっとかわいい、トムテのルームシューズです。

糸が足りなそうなとき、マフラー編みにくじけそうなときにも、
おすすめです。

もちろん、ルームシューズが必要な方、
ちょっと、モバ編みで仕上げてみてはいかがでしょうか?


ままごと師/たきせしげこ