湘南でフランススタイルのフラワー教室を主宰しています、
フラワーコンシェルジュの宮崎いくみです。

年の瀬も押し迫ってまいりましたね。
前回ご紹介したお正月の花色配色の続きです。


今回は、和モダンな花色配色について、ご紹介いたします。

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こちらの花材にも、
お正月に欠かせない、縁起物の花を入れました。

花材は、左上から、
菊、松(大王松)、
蘭(バンダ)、葉牡丹を使いました。

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菊と蘭は、四君子と呼ばれる縁起の良い花です。
中国の水墨画の世界で、その高潔な姿から君子にたとえられた四君子。
蘭、竹、梅、菊の4種類です。

葉牡丹は、重なりあった葉が、牡丹の花のように美しいですね。
牡丹の別名は、「富貴花」といい、貴重でおめでたい花です。
昔は牡丹の入手が困難であったことから、
その代用品として飾ったのが、始まりとされています。

そして、もちろん松も欠かせません。
こちらの品種は、「大王松」といいます。
マツ属の中で、もっとも長い葉を持つのでこの名前がついています。
すっとした長いラインが出るので、モダンな雰囲気を演出できます。

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お正月といえば、
豪華絢爛で、華やかな色とりどりの花色が目に入りますが、
花色をたくさん使わずに、
シンプルにまとめることで、すっきりとした和モダンな印象になります。

今回の花色配色のポイントは、
紫色を主役に、
ゴールドの水引を入れて、お正月らしく華やかにしました。

紫は、古代から、洋の東西を問わず、高貴な色とされてきました。

紫色の蘭をメインフラワーにして、
パープルの同系色である、青味のピンク色とを合わせることで、
柔らかさを加え、和モダンにまとめます。
 
花器は、前回ご紹介した、
3つ入れ子になっている、IKEAのガラスシリンダーの花器を使います。
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今回のアレンジでは、中くらいのサイズと、背の低いサイズと、
2種類使いました。
(花瓶中:高さ23cm、直径10cm、花瓶小:高さ17cm、直径12cm)


こちらは、和紙を巻かずに、
ガラスの透明感を活かして、そのままアレンジしました。

中くらいの花瓶には、松と、蘭を。
背の低い花瓶には、葉牡丹と菊を活けます。

これに、正月らしい華やかさを演出するため、
金の水引、和紙で作る扇子を加えました。

和紙の扇子は、
家にある折り紙で、簡単に作ることが出来るので、
とっても手軽でおすすめです。
作り方をご紹介します。

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【扇子ピックの作り方】
1.和柄の折り紙、ワイヤー、両面テープ
2.折り紙を半分に折ります。
3.1/4サイズになるよう、2つ折りします。
4.1/8サイズになるよう、2つ折りします。
5.1/16サイズになるよう、2つ折りします。
6.折り紙をひろげます。
7.折り目にそって、谷折り、山折りと、1段ずつ蛇腹折りにしていきます。
8.中央で半分に折り曲げます。
9.半分側に両面テープを貼ります。
10.テープでとめたら、ワイヤーを用意し、U字に折り曲げます。
11.扇子の下部分に、ワイヤーをくくりつけます。
12.扇子の形を整えて、完成です。

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お正月らしいアイテムをプラスして、
ぐっと華やかになりました。
和紙の柄や模様によって、また違った雰囲気になりますので、
ぜひいろいろと合わせてみて下さいね!


凛とした、和モダンな花色配色。ぜひお試し下さいね^^
良いお年をお迎え下さいませ。


フラワーコンシェルジュ
宮崎 いくみ




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