こんにちは! 盛りつけ師 もりたとしこです。
いよいよ今日は大みそかです。
おせち料理は作る派ですか? 買う派ですか?
すべてを作るのは大変でも、美味しいお店のお料理のみ買ってきて
自分で詰める、という方法もありますね。
今回はおせち料理を綺麗に詰めるコツをシェアしたいと思います。
綺麗に詰めるための詰め方の基本と、仕切りの工夫
●蒲鉾などのように形がくずれにくいものから詰めていくと詰めやすいです。
●奥から手前に向かって詰めていくと詰めやすいです。
●味移りがしないように、裏白やハラン、ヒノキ葉などをつかって仕切ります。
色合いもよく、殺菌作用もあり、隙間が見えないようにもなるので一石二鳥です。
●魚介類は左向き(左が頭)に詰めます。
美しく見せるために高さを揃え、配置の形を決めます
●できるだけ高さを揃えると見た目が綺麗ですが、
高さがないものは、重ねて詰めることで全体の高さを揃えます。
左中のごぼうや、真ん中手前の昆布巻き、右下ブリの照り焼きなどは
下にも詰めてあり、重ねて高さを出しています。
●配置のしかたにはいろいろありますが、
今回は中心に来るもの(ゆず膾)を決め、そこから放射状に詰めてみました。
お料理ごとにも見映えよくするひと工夫を
●かまぼこは白とピンクを交互に詰めていますが、
両端をピンクで終わるようにすると色が綺麗に見えます。
●栗きんとんは栗を混ぜ込んで作る場合もありますが、
その場合でもひとつ混ぜずにとっておき、上に乗せると華やかになります。
●膾は大根と人参の割合が7:3(8:2でもいい)ぐらいが
ちょうどいい色合いです。半々だと全体がオレンジになってしまいます。
●汁物(膾)や甘いもの(黒豆やきんとん)はカップなど容器に入れ、
ほかのお料理に味移りがしないよう工夫するといいでしょう。
画像(左下黒豆)のような竹カップなどがなければ、
お猪口やショットグラスなどを使うのもおしゃれです。
できるだけホイルカップは使わずに詰めるとより品良く見えます。
(やむをえず使った場合は、見えないように工夫して)。
あとはお煮しめがあれば、二段お節のできあがりです。
買ってきたものなどを上手く利用して、今年は自分で詰めてみませんか?
年に一度でも、毎年やるとだんだん腕が上がります。
写真を撮っておくと翌年の参考になって面白いですよ~。
料理製作・レシピ: 盛りつけ師 もりたとしこ
簡単!おしゃれな盛りつけのコツ
撮影: 南都礼子