こんにちは。
ニットカフェ千編工房のままごと師ことニット作家のたきせしげこです。
ニットの本場の北欧にはたくさんの編み方があって、
それを日常生活に自然に取り入れています。
へ～～♪と思うようなものもたくさんあります。
今回のノルウェー・ニットクラウンもそのひとつです。
シンプルなガーター編みのギザギザを編んで、
赤ちゃん誕生や子供の成長にあわせてクラウンに編んで記念撮影します。
ビーズをトップに編み込んだものやシンプルにウールで編まれたものなど、さまざまです。
日本ではちょっとなじみが薄いのですが、
シンプルな2色使いのガーター編みが、面白く使えそうですので、
ひらがなルームシューズに応用してみました。
参考： 棒針4～5号
糸2色1足につき5文字入り約20ｇ～ずつ
出来上がり参考寸法： 5文字入り 底25cm～
丈20cm～
幅16cm～
3文字入り 底25ｃｍ
丈8ｃｍ～
幅16ｃｍ
ニットクラウンです。
実際はくるっとヘアバンド状態にしたり、帽子状の筒のようなものです。
特徴はガーター編みのギザギザで2色使いです。
ノルウェーだけでなく、北欧からヨーロッパまで、
赤ちゃんの記念日にはニットクラウン（ニットティアラ）で記念撮影、
という習慣があるようです。
ニットクラウンの編み方です。
シンプルな編み方ですが、伝統の技で合理的になっています。
ギザギザは１目ずつの「増し目だけ」で編まれていて、
ガーター編み1山（2段）で1目増しです。
糸の色のかえは糸を切らずに渡せる幅で、
その糸は増やした目を伏せて、最初の目数に戻るという役目があります。
この先端のギザギザを接続させて、
つま先に応用したルームシューズにします。
ひらがなを短冊に編んでニットクラウン編みにするように形を整えます。
ひらがなの編み込み部分のみ、メリヤス編みで
あとはすべてガーター編みです。
ひらがな3文字を短冊状に編み込みます。
糸が裏に渡る編み込みでOKです。
参考： 4号棒針 17目54段
上部にガーター編み10山（20段）で伏せ止めします。
こちらがすでに出来上がり線になります。
下部に3角のガーター編み5山（10段）で14目減目 3目（残り）
ガーター編みの部分から10目
ひらがな部分から 54目
三角部分から 10目
計 74目拾い出し（側面編みはじめ）
この増し目の部分（ニットクラウン編み）は
最後にひらがな短冊部分と本体を伏せ止めするときに、
続けて中央でとじます。
参考： ガーター編み5山（10段）5目増
1色で編む場合でも、編み方は同じです。
つま先部分は「編み進みの引き返し」をします。
最後のグレー糸の部分のみ、「編み残しの引き返し」です。
ガーター編みの引き返し編みですので、きれいに簡単にできます。
参考： すべてガーター編み 5山（10段）×5回
5目増減は5山（10段）×5回内でそれぞれ行う
かかとの増減は中央の黒い部分で行います。
ニットクラウン編みは2色の糸を切らないのですが、
ルームシューズは履き口になりますので、1色ごとに糸を切って始末します。
増減はひらがなルームシューズはすべて（あ行～んまで）同じです。
「く」の字に増やして「く」の字に減目。
参考： ガーター編み10目からの拾い出し部分からかかとの増し目
ガーター編み5山（10段）で5目ずつ10目増
完成です。
つまさきから、全部いきなり編めちゃう、ニットクラウン編みの応用で
ひらがなルームシューズはいかがでしょうか。
お好みの文字を組み合わせれば、単色糸でもモバ編みが楽しくなるかもです。
ままごと師／たきせしげこ
ブログ ニットカフェ千編工房
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