ペイントショップオーナー&フォトスタイリストの荒井美保です。
アニースローンペイントの販売店をしています。

イギリス生まれのアニースローンペイントを使った
インテリアアイデアをお届けしています。


いろいろなDIYが流行っていますが、
テイストが違っていても、「アイデア」を参考にして
自分らしくアレンジできるのが楽しいところ。

今回は、アニースローンチョークペイントを使って、
質感がよく、色の可愛さが出させるアップサイクルアイデアをご紹介します。

使用済みペール缶を利用したスツールDIYです。
 

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少し小ぶりの使用済みペール缶をもらいました。


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スツールのクッション部分には、次のものを用意します。

12mmの合板の板、ウレタンとウレタンチップ
表裏の布、 タッカー(布を止めるもの)

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アニースローンペイントは、
スツールは「プロバンス」と「エンペラーズシルク」の2色、
ステンシルは「オールドホワイト」「グラファイト」の2色を選びました。

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直接、下準備せずに塗っていきます。

缶によって、滑るものは塗る前にサンドペーパーでこすり、
軽く傷をつけておくと塗りやすいです。
この缶は滑らず、ペイントできました。1回塗りです。
ふたも塗ります。

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次はステンシルです。これはチェリービーンズがアメリカから
輸入販売しています。

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赤い缶には文字のステンシルをしました。
こちらはチェリービーンズ オリジナルステンシルで、販売しています。
ご自身でカットできる方は、PDFをダウンロードしてください。

 

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ステンシルシートをマスキングテープで固定します。

筆を面に対し、垂直に当て、トントンと軽くたたきます。
ブラシについたペイントをかなり落とし、カスカスの状態にするのがコツ。
かすれた感じのほうが、ニュアンスが出ます。

 

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クリアワックスを全体に塗ります。

お好みでダークワックスやさび加工風に仕上げてもよいです。
ブルーのほうは「プライマーレッド」と「グラファイト」で、
さび風にしました。




次はクッション部分を作ります。
 

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クッション部分は、
厚労省ものづくりマイスター(家具製作(いす張り))の森下さんに
アドバイスをいただきました。

通常のウレタンだけでは使っているうちにへたりやすいので、
ウレタンチップを使います。
ウレタンチップは ウレタンスポンジを粉砕して、再圧縮をかけたものです。
体重をかけても沈みにくいのですが、
座り心地は硬質なので、やわらかい感触を持たせるために、
その上に通常のウレタンスポンジを載せます。

ウレタンチップとウレタンは専用ボンドで接着されています。
今回は森下さんにお願いし、丸型にカットしてウレタン同士を貼り合わせたものを
工場で作ってもらいました。

インターネットでウレタン、ウレタンチップと検索すれば
買えるところがあるので、調べてみてくださいね。

森下さんは、いすの張替えなどの室内装飾の会社を経営されています。
HPがありませんが、いすの張替えの相談は気軽に乗っていただけます。
有限会社 モリス工芸社
Mail:morisu6724@nifty.com  


今回はペール缶のサイズに合わせて、ウレタンチップが2.5cm、
ウレタンが1cmのものを使用しています。

布は手持ちのアンテークの布を使用しました。
集めた布の中から、好きなものに使う楽しみは格別です。
 

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タッカーで板に布を張りつけていきます。
タッカーはホームセンターで入手できます。


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表側ができました。




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裏に薄めの布をかぶせ、折りしろを隠します。
先に裏布を仮縫いで丸く縫っておくと、きれいに円が作れます。
 

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裏が完成しました。

 

クッション部分は特に貼りつけずに載せています。
柄を変えたりしたいときも簡単に変えられるので。

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先日、作った電線ドラムのテーブルと合わせると
いい感じになりました。


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ペイントショップオーナー&フォトスタイリスト
荒井美保