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大阪・岸和田のフードスタイリスト、フォトスタイリストの川崎利栄です。

みずみずしい青梅や小梅が店頭に並びだすと初夏を感じます。
今年も梅仕事の季節がやってきました。
毎年作る梅シロップは、梅の名産地和歌山のJA紀南管内でのみ栽培されている
パープルクイーンという希少な小梅を使います。

「パープルクイーン」と検索すると、いろいろな通販サイトがありますが、
販売と同時に売り切れることが多いです。

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パープルクイーンのシロップの色はクイーンという名にふさわしく、
きれいなピンク色をしています。
さわやかな味と香りはリフレッシュ効果をもたらしてくれる気がします。
(画像は昨年、炭酸で割って作ったものです)


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梅には「クエン酸」が多く含まれていて、
クエン酸には女性にうれしい効果が期待できます。
疲労物質を分解して、排出してくれる働きがあるのです。

■疲労回復で疲れを残さない
■代謝をよくして老廃物を排出
■むくみ予防ですっきり

クエン酸を毎日摂取することで細胞の新陳代謝が活発になるといわれていて、
むくみ予防に大切な
カリウム、マグネシウム、カルシウムや鉄分などのミネラルを
吸収しやすくする働きがあります。

梅シロップはとても簡単に作ることができますので、ぜひ作ってみてください。
パープルクイーンではなく、
青梅を使って作る場合も梅と砂糖の分量は同じです。



■準備する道具■
+消毒した保存瓶
+ボウル(梅を洗うときに使います)
+ザル(梅の水気を切ります)
+清潔なふきんまたはキッチンペーパー(梅の水分を拭き取ります)
+冷凍保存袋(洗った梅を冷凍します)

■材 料■
+パープルクイーン …… 1kg
+砂糖 …… 1kg(氷砂糖、グラニュー糖など)
今回は氷砂糖を使用しました。


■作り方■
1)パープルクイーンを水洗いします。
(青梅を使用の場合、水洗いの前にへたを取り除いてください)

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2)水気を切り、ペーパータオルで水分を拭き取ります。

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3)冷凍保存袋に平らに入れて冷凍します。
(24時間以上冷凍してください)

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*冷凍することで梅の細胞壁が壊れて、浸透しやすくなり、
失敗も少なく、早く出来上がります

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4)凍った梅と砂糖を保存瓶に入れます。
梅→砂糖→梅・・・と交互に入れて最後に砂糖がかぶるようにします。

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5)しっかりとふたを閉め、日の当たらない風通しの良い場所で保管をします。
1日おくとまだ氷砂糖は残っていますが、
梅は溶けてピンク色のシロップができ始めています。
*撮影のため、明るいところに持ってきています。

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1日に何回か容器を上下にゆすって、
梅全体に砂糖やできてきているシロップがなじむようにします。

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※これって失敗?! 
漬けている過程で白い泡がポコポコと出てきたら、発酵が始まっています。
すべての梅を一度取り出してシロップを鍋に移し、
70度以上に加熱をして発酵を止めます。
シロップが冷めたら、梅とともに再度保存瓶に戻してください。


6)砂糖がすべて溶けたら完成です。(約1週間から10日ほど)
 
中の梅は1カ月ほど経ったら取り出し、シロップを冷蔵庫に入れて保管します。
(半年を目安に使い切ることをおすすめします)
水や炭酸水で割ってお好みの濃度にして飲みます。
 

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さっぱりとさわやかな口当たりの自家製梅シロップで、
じめじめとした梅雨と暑い夏を乗り切りませんか?

 


写真・文 川崎利栄