湘南でフランススタイルのフラワー教室を主宰しています、
フラワーコンシェルジュの宮崎いくみです。

梅雨時期は、ジメジメとした湿気が憂うつですが、
雨に濡れるアジサイは、活き活きとして美しいですね。
今がまさに旬です!

最近では、スモーキーカラーのアジサイが登場~!
ニュアンスのある色合いに似合う、花色配色のポイントと、
花瓶の色合わせについてご紹介します。

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紫陽花の花といえば、
土が酸性になると青色に、中性~アルカリ性でピンク色に、
というイメージですよね。

切花の紫陽花では、
そのアジサイの品種固有の色を、土や肥料で調整して、
独特のニュアンスカラーのアジサイを作っています。
その色合いは、どれひとつ同じものがないように思えるくらい、
絶妙に混じりあって、美しい花色をしています!

今回、出会ったアジサイは、
ラベンダー色~淡いグリーンのグラデーションが見事でした♪
一緒に合わせたのは、
この時期旬な、スモークツリー、ブルーベリー、ブラックベリー。


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今回の花色配色は、
「ライトグレイッシュトーン+ベリー色」

トーンとは、明度と彩度を合わせた考え方で、
それぞれのトーンが似ている色彩ごとに、グループ化しています。

今回のトーンは、
ライトグレイッシュトーンという、
彩度が低くて、明度が中間くらいの、
明るくて少し灰色がかった色合いです。

トーンが同じ色同士だと、
合わせたときに、まとまりやすくなります。
 

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グレイッシュな色合わせは、
シックな雰囲気になるのですが、
それだけだと、ちょっとぼやっとして、
地味な印象になることも・・・

そこで今回は、アクセントカラーとして、
はっきりとした色味のベリー色を加えました。

ポイントに濃い色が入ることで、
ぐっと引き締まって、シックながらも華のある雰囲気にまとまりました。

 
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コツは、アクセントカラーを少量に!
小さな面積で、少し効かせるくらいでちょうどいいです。
なるべく小さな花や実ものを選ぶと、
印象バランスがまとまりやすくなります。



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フラワーベースには、ピッチャーを使いました。

ピッチャーは水差しとしてだけでなく、
花瓶として、とても使い勝手がいいです。


こちらのブログでも、
ピッチャーの選び方について、解説しています。


今回は、花色に合わせて、
ブルーグレー色の花瓶を選びましたが、
同じピッチャーでも、色によって印象が異なります。



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こちらは、ブルーグレーの花瓶と、黒い花瓶の色見本です。

ブルーグレーの花瓶の色は、花色と同じグレイッシュなトーンから選びました。
同じ色みで合わせると、馴染みやすく、
まとまり感のあるアレンジに仕上がります。

黒い花瓶を使うと、重厚感のある雰囲気に。
黒は、無彩色。
色の影響が強く、周囲の色を引きしめて目立たせます。
淡い花色が、キリリと美しく見えます。

 
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こちらは、白い花瓶と、透明花瓶の色見本です。

白い色は、黒と同じく無彩色。
白花瓶は、どんな花色にも合う万能カラーです!
淡い花色と合わせると、優しい雰囲気に。


透明の花瓶は、透け感が出て、
これから夏にかけては涼しげに見えて、オススメです。

無色透明は、花色を選ばないので、便利ですが、
茎の部分が見えるので、
こまめな水替えで、ガラスのクリア感を保つと、
よりキレイに仕上がります。
 


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花色合わせだけでなく、花瓶の色合わせによっても、
まったく印象が変わってきますね!

どの花瓶の色合わせがお好みでしたか?!

ご自身のインテリアに合わせて、
花色と花瓶の配色も、ぜひお楽しみ下さいね。




フラワーコンシェルジュ
宮崎いくみ



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