
インテリア書家 小川翔月です。
点と線でつくる手書きアートのアイデアを
お伝えしています。
今日は、墨を使っているとは思えない!?
石目柄っぽいオリジナルのiPhoneケースの作り方をご紹介します。
模様を描くときに使った手法は、“墨割り”
以前、墨流しについて調べているときに見つけたやり方です。
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手順は大して変わらないのにまったく違う文様ができるんです。
コツさえ掴めば、100均アイテムには見えないシンプルで大人っぽいスマホケースに^^
遊びながら作れるのに、今風の石っぽい柄と質感になるのでオススメです♪
【用意するもの】

〈墨割りで使用〉
・墨
・水で薄めた中性洗剤
・バット
・筆
・爪楊枝
・半紙
・新聞紙
〈デコパージュで使用〉
・デコパージュ液
・平筆
・スマホケース
墨割りをするときにもう1つ必要なのが、ミョウバン。
スーパーや薬局で販売されているようですが見つからず、
Amazonで購入しました。
飽和ミョウバン液を作ります。
わたしが作った分量はこちら。
ミョウバン:小さじ1
水:100mlほど
ミョウバンが溶けきれずにたくさん残ってますが、
飽和状態であればいいので、事足ります^^
よければ目安にしてみてください。
(足りなくなったら、水を追加するだけでOK!)
手順です。
バットに半分ほど水を入れ、墨と洗剤水も準備しておいてください。
中性洗剤水は、ごくごく薄いもので^^
ミョウバン液を小さじ1杯入れて混ぜます。
水面の揺れがおさまったら、筆をつけて墨を乗せます。
グレーの地色をつけたい場合は、10~15秒ほど長めにつけて。
洗剤水をつけた爪楊枝で水面を突きます。
すると、墨流しの時は大きく円形に広がった模様が、
今度は、星型や手裏剣型など、多角のトゲトゲした形に抜けるんです。
ただ、残念なことに、星形にしたいと思っても、
細かなコントロールはできません(笑)
同じ調子でやってるつもりでも、
5角になったり、4角になったり、はたまた8角になったりと様々。
今回の模様は、できた形の1、2角のみを使うので、
特に気にする必要はありません^^
できた模様の尖った部分の数ミリ内側(水のみの部分)に爪楊枝を突き直してみて。
自然に墨が乗っている部分が割れていきます。
そのあとをすーっと爪楊枝で追いかけると、長めのラインが引けます。
同じように数本、ラインを入れます。
細い線にする場合は、
墨が乗っている部分にふ~っと息を吹きかけて、水面を動かします。
黒地の部分が広がって、描いたラインが細くなります。
息を吹きかけると模様が変わるので、お好みで再度墨割りをして模様完成。
半紙を水面につけます。
全部水につけたら模様が取れているので、紙を引き上げます。
半紙は薄くて水に浸すと破れやすいので、
やさしく丁寧に扱うようにしてくださいね!
石目っぽい模様のデコパージュの素材ができました。
この紙を使ってiPhoneケースにデコパージュします。
デコパージュのやり方は、こちらを参考にしてみてくださいね。
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デコパージュしたら完成★

実は、白地に幾何学模様も材料は同じ、似たような方法で作れるんです。
どちらの柄がお好きでしょうか。
幾何学模様の描き方は、こちらを参考に^^
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ちなみに、100均iPhoneケースの色をブラックにすると、
墨色ではない不自然な色むらが出てしまいます。
なので、黒地(石目風)、白地(幾何学)、
いずれの場合もケースの色はホワイトがおすすめです♪
【ありがちな失敗例と対処法】
(1)墨割りで、トゲトゲ模様ではなく小さな円形になったとき
→中性洗剤水の濃度が高い可能性があります。
中性洗剤水をもっともっと薄めてみてください。
(2)墨割りでラインを長く伸ばせなくなったとき
→爪楊枝で墨を割っていくとき、途中で手を止めると、
角がなくなり丸くなって墨面が割れません。
途中で手を止めないように気をつけて。
もしくは、丸くなっているところで、
再度、爪楊枝で突き直して角を作ってみてください。
(3)デコパージュで色のコントラストが綺麗に出ないとき
→硬いナイロンの筆でデコパージュ液を塗ると、
和紙の繊維がほぐれて、白地部分がグレーに色づきます。
白場のところは慎重に、白→黒に向けて塗るようにしてみて。
筆先に残った繊維かすは、黒場部分に残しながらデコパージュ液を塗ると、
図らずも質感が石っぽくいい感じになりますよ。

スマホを傷つけないためのスマホケースは、今や必須アイテム。
SHOPに行けばたくさん売られていますが、たまには個性を出して^^
プチプラなのにカッコイイ!ケースを作ってみてはいかがでしょうか。