jmtsukimi_20160716_001


プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーの
フォトスタイリスト月見みづほです。
室内での花撮影のコツをお伝えしています。

室内で花の撮影をするとき、
カメラのピント合わせはどうされていますか?

カメラの使い方がよくわからず、
ピント合わせはカメラ任せ・・・というのは、
ちょっともったいないです。

カメラ任せでも、理想的な場所にピントが合えばいいのですが、
花撮影の場合、そうならないこともしばしばなんです。

写真を見るとき、
人の目はくっきりとピントの合った場所に行くので、
まさにピントは命。

ピントが他のアイテムに合っていたら、
自分が見せたいものがきちんと伝わらないことになります。

フラワーアレンジメントの作品を撮る場合の、
ピントを合わせる位置と、アレンジの見え方の違いを見てみましょう。

まずは、
花芯にピントを合わせた写真。

jmtsukimi_20160716_002


赤い枠(ローズの花芯)にピントを合わせています。

jmtsukimi_20160716_003


視線は、自然にアレンジにいきますね。




次に、
トレーの中のカードにピントを合わせた写真。

jmtsukimi_20160716_004


赤い枠(カードの文字)にピントを合わせています。
 
jtmtsukimi_1467257862000_IMG_0462f2



文字がくっきりと写っているので、文字が一番に目に飛び込んできて、
ついつい文字を読みたくなります。
アレンジがなんとなくぼんやりと写っているので、
目がいくのは二の次になりがちです。

最後に、
背景のポスターにピントを合わせた写真。


jtmtsukimi_1467257898000_IMG_0467f1

 

赤い枠(背景にあるポスター)にピントを合わせています。

jmtsukimi_20160716_005


背景にあるポスターがくっきりと写っているので、
すぐにポスターに目がいきます。
手前にあるアレンジは完全にぼけてしまっています。

これでは、ポスターが主役で、せっかくのアレンジは脇役 ...
という写真になってしまいます。

花の撮影でも、やはりピントは命。
ピントは、アレンジの主役となる花の花芯に合わせて
作品に目がいく写真を撮りましょう。


【花の室内撮影のおすすめピント合わせ】

まずは、室内の花撮影では...

AF動作は「ONE SHOT AF」と、

jmtsukimi_20160716_008



AF(オートフォーカス)を設定しておきます。

jmtsukimi_20160716_007



その上で、いちばんのおすすめピント合わせは、
三脚にカメラをセットして、
AF方式「ライブ1点AF」を選択して、
液晶画面を見ながら、撮影する方法です。
 

jmtsukimi_20160716_009

「ライブ1点AF」を選択すると、
液晶画面内にある白い枠が、
タッチや十字キーで自由に動かせるようになります。
ピントは白い枠内に合います。

 
jmtsukimi_20160716_010


シャッターボタンを半押しして、白枠が緑に光れば、
ピント合わせはOK!
シャッターを切るとピントが合った写真が撮れます。

Canonのカメラを例に操作方法をご紹介しました。
カメラによって操作は異なりますので、取扱い説明書でご確認ください。


使い慣れていない方には、
三脚使用は少々億劫に感じるかもしれませんが、
手ブレを気にせずに、
高画質でキレイな写真が撮れることが
いちばんのおすすめポイントです。



三脚をお持ちでない方には、
上記と同じ設定で、カメラを持って、液晶画面を見ながら、
スマートフォンのようにタッチで撮影することもできます。

この方法はとても便利ですが、カメラが固定されにくいので、
手ブレしやすくなるので注意が必要です。

手ブレないように、両脇を閉めて、
しっかりとカメラを固定して撮影しましょう。


jmtsukimi_20160716_006


人の目をひきつける素敵な写真にするために、
見せたいところにきちんとピントを合わせて撮る。

ぜひ試してみてください! 



フォトスタイリスト 月見みづほ