大阪でフォトスタイリングを学んでおります
ビジネスウーマンAkiko Nagashimaです。

魅力的なカメラの世界とアートグラフィックの視点から
「夏」を感じる小物で、お手軽アートをお伝えします。


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四季のある日本。日本ではその折々の季節を五感で感じとります。
見えるが聞こえぬもの・・・、見えぬが聞こえるもの・・・
触れずとも感じるもの・・・
それらを感じることで、人は感動を覚えます。

四季のうちのひとつ、暑い日本の夏・・・
日本文化は、古来から「涼」を五感で感じるために
独自の「季節の風物詩」を生活に取り入れてまいりました。

その中のひとつが、「うちわ」です。

 

現代のように電気機器がなかった時代は
この「うちわ」で暑い夏をのりきっておりました。
うちわの種類にも「都うちわ」や「水うちわ」と言ったような
粋な「うちわ」も多数ございます。

今回はその「うちわ」に手描きをし、
お手頃アートで日本の「涼」を楽しんでみます。



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【用意するもの】
 ・無地のうちわ(100円均一ショップで購入)
 ・絵の具(今回は透明水彩絵の具を使用)
 ・筆(面相筆他)
 ・絵の具皿
 ・描きたいデザイン(「金魚柄」の布茶托を参考に)




自分のイメージする日本の夏を
感じるままに、無地のうちわにフリーに描いていきます。
トレーシングペーパーで下絵をなぞってもいいですし、
鉛筆で下書きをし、練り消しでおさえてから着色する方法もあります。

今回は、自由に描くのを楽しむのが一番かと思い、
下書きなしで筆の動きを楽しみました。

透明水性絵の具は日本画に使用される画材ですが、
水で溶かしながら描くので、絵の具は少量で描けます。
台紙(うちわ)に水が垂れないように、
筆についた余分な水を布などで取りつつ描きます。

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遠く聞こえる蝉しぐれ。
打ち水をした庭の、すだれごしの風に重なる風鈴の音。
夏の日差しに映える庭の緑と朝顔を浮かべたきんぎょ鉢。
浴衣姿で、描き終わった自分だけのうちわとともに・・
暑い日本の夏を五感で感じとります。

「季節の風物詩」に涼を感じる夏。
その文化を新しい時代に伝えていく気持ちも新たに・・・
心落ち着く日本の夏です。
 

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スタイリング&撮影:Akiko Nagashima