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プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーの
フォトスタイリスト月見みづほです。
室内での花撮影のコツをお伝えしています。

 

花撮影するとき、
どんなふうにカメラを構えて撮影されていますか?

カメラは横長に設計されているので、
素直に手に取ってそのまま撮影すると、写真は横カットになります。
カメラ初心者さんは、特に意識しなければ、
縦カットの写真を撮ることは少ないと思います。

けれども、写真の印象は
横カットで撮るか、縦カットで撮るかで、
大きく変わるんです。

横カットと縦カットを意図的に使い分けて、
より効果的に、素敵な花写真の撮影をしましょう!


まずは、
横カットと縦カットで写真の印象がどのように変わるか、
違いを見ていきましょう。

・横カット
 
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ひまわり畑の広がりが伝わってくる写真です。

人の目は左右に並んでいるため、横に広く見ることに慣れています。
そのため、横カットは自然な印象のある構図になるんですね。
空間の広がりや雄大さ、安定感や安心感を表現できる写真になります。


・縦カット
 
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ひまわりや空の高さが伝わってくる写真です。

縦カットは、横カットに比べて、左右の情報量が少ないので、
主役に目が行きやすくなり、強調されて見えるようになります。
高さや奥行き感を表現するのに適しています。
また、ふだん人は横に広い風景を見慣れているので、
いつもとは違うおしゃれ感や、緊張感のある写真にもなります。



では、それぞれのメリットを生かして、
室内で横カットと縦カットの花写真を撮影してみましょう。



・横カット
 
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背の低い花器に茎を短くカットしたひまわりを活けて、
横への広がりを表現してみました。


 
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上と同じスタイリングで縦カットの写真を撮りました。
壁の部分の余白がとても大きく、
ひまわりの存在感が薄れてしまいました。
上の写真の方が自然に見えます。



・縦カット
 
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ひまわりの茎の長さを生かした背の高い花器にアレンジして、
高さと奥行感を表現してみました。
ストレートにひまわりに目がいきます。


 
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上と同じスタイリングで、横カットの写真を撮りました。
左右の空間が広くなりすぎて、
ひまわりの存在感が薄れてしまいました。
上の写真のほうが、ひまわりに目がいきやすいと思います。


縦カットを撮りたい場合、三脚には下のようにセットしてください。
 
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【室内花撮影のおすすめカットは?】

横方向への空間の広がりや雄大さ、
安定感・安心感を表現したいときは横カットがおすすめ。

主役の花を強調させたいとき、おしゃれに見せたとき、
花の高さや奥行き感のある写真を撮りたいときには縦カットがおすすめ。

主役は欲張らずに一つにしぼって、
シンプルにすることがポイントです。

迷ったときは、横カットと縦カットの両方を撮影して、
素敵な方を選ぶことがおすすめです。



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人の目を引きつける素敵な写真にするために、
主役に合わせて横カットと縦カットを使い分ける。

ぜひお試しください!


フォトスタイリスト 月見みづほ





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