雑草アレンジ研究家、
暮らしのフラワーフォトスタイリストすずきみさえです。
朝晩の涼しさが秋を感じます。
店頭でも梨・栗・ブドウと秋の味覚がたくさん。
運転していてもヨウシュヤマゴボウの
ふさふさの実が目にとまります。
生えている場所によっては葉が色づいているものもありました。
「実りの秋だわ~」と見るたびに思い、
ヨウシュヤマゴボウを飾ってみました。
生け方をご紹介しますね。
ヨウシュヤマゴボウは
北アメリカ原産※1。明治の初めに入ってきた帰化植物※2です。
私の家は山も近くなので、よく見かけます。
縁石の隅からでているもの、橋の隅から出ているもの。
『どうしてそこから?』と聞きたくなるくらい^^
じょうぶなのがわかります。
実も根も葉も毒があります。食べないでくださいね。
※1原産とは・・・動植物が最初に産出したこと
※2帰化植物とは・・・原産地から国境を越えて他の地域に運ばれ、
その土地で自然に生えてくるようになった植物のこと。
漬け物になる山ごぼうとは別物で
その山ごぼうは、キク科のモリアザミの根だそうです。
アザミの根だなんて、びっくりでした。
くれぐれもヨウシュヤマゴボウを食べないようにしてくださいね。
では
生け方をご紹介します。
ポイントとしては3つです。
1.ギュウギュウに入れすぎない
2.空間が大きいところへ生ける
3.葉が多く重なっているところの葉をとる
実が重いので、花器はずっしりとしたものがおすすめ。
安定します。
一つ持っていると重宝しますよ。
こちらでご紹介していますので
ご覧ください↓
今が旬!コデマリをカジュアルに飾る♪おすすめ花瓶
まず、ざっくりと花瓶に入れました。
量が多く、もたついて
ゴチャゴチャしています。
この状態から直していきますね。
ポイント1
『ギュウギュウに入れすぎない』
二本だけ残して
他の枝は一度 はずしました。
これではボリュームが足りなくなってしまいました。
物寂しい感じがします。
隙間がたくさん空いているところへ
足したいと思います。
ポイント2
『空間が大きいところへ生ける』
まず、下の部分に生けました(長さを調節していけます)。
もう1本は上の部分に生けました。
隙間がなくなりよさそうですが
すこし、葉が多くもたついています。
そこで、
ポイント3
『葉が多く重なっているところの葉をとる』
スッキリさせました。風が通り抜けるようなイメージです。
秋を感じる野草。
見ていて、ニマニマしちゃいます。
枝ぶりがよければ、1本でそのまま飾るのもすてきです。
最近では東京の花屋さんで見かけることがあります。
都会にお住まいの方はお花屋さんで、
自然が残っていらっしゃるところでお住まいの方はご近所で、
探してはいかがでしょうか?
ヨウシュヤマゴボウで草遊びをしてみました。
遊び方編につづきます。
参考文献:
柳宗民の雑草ノオト 柳宗民 著 毎日新聞社
散歩で見かける野の花・野草 金田一 著 日本文芸社
色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑 高橋修 著 ナツメ社
野の草の手帖 大場秀明 監修 小学館
暮らしのフラワーフォトスタイリスト すずきみさえ