jtmsuzuki_20160917_001

 

雑草アレンジ研究家、
暮らしのフラワーフォトスタイリストすずきみさえです。

朝晩の涼しさが秋を感じます。
店頭でも梨・栗・ブドウと秋の味覚がたくさん。

運転していてもヨウシュヤマゴボウの
ふさふさの実が目にとまります。
生えている場所によっては葉が色づいているものもありました。


「実りの秋だわ~」と見るたびに思い、
ヨウシュヤマゴボウを飾ってみました。
生け方をご紹介しますね。

 
jtmsuzuki_20160917_002

ヨウシュヤマゴボウは
北アメリカ原産※1。明治の初めに入ってきた帰化植物※2です。
私の家は山も近くなので、よく見かけます。
 
縁石の隅からでているもの、橋の隅から出ているもの。
『どうしてそこから?』と聞きたくなるくらい^^
じょうぶなのがわかります。

実も根も葉も毒があります。食べないでくださいね。

※1原産とは・・・動植物が最初に産出したこと
※2帰化植物とは・・・原産地から国境を越えて他の地域に運ばれ、
 その土地で自然に生えてくるようになった植物のこと。

漬け物になる山ごぼうとは別物で
その山ごぼうは、キク科のモリアザミの根だそうです。
アザミの根だなんて、びっくりでした。

くれぐれもヨウシュヤマゴボウを食べないようにしてくださいね。



では
生け方をご紹介します。
ポイントとしては3つです。

1.ギュウギュウに入れすぎない
2.空間が大きいところへ生ける
3.葉が多く重なっているところの葉をとる


実が重いので、花器はずっしりとしたものがおすすめ。
安定します。
一つ持っていると重宝しますよ。

こちらでご紹介していますので
ご覧ください↓
今が旬!コデマリをカジュアルに飾る♪おすすめ花瓶





jtmsuzuki_20160917_003


まず、ざっくりと花瓶に入れました。
量が多く、もたついて
ゴチャゴチャしています。

この状態から直していきますね。

ポイント1
『ギュウギュウに入れすぎない』

 
二本だけ残して
他の枝は一度 はずしました。

 
jtmsuzuki_20160917_004

これではボリュームが足りなくなってしまいました。
物寂しい感じがします。
隙間がたくさん空いているところへ
足したいと思います。


ポイント2
『空間が大きいところへ生ける』


まず、下の部分に生けました(長さを調節していけます)。

jtmsuzuki_20160917_007



もう1本は上の部分に生けました。
 
jtmsuzuki_20160917_008

 

隙間がなくなりよさそうですが
すこし、葉が多くもたついています。



jtmsuzuki_20160917_005
 

そこで、

ポイント3
『葉が多く重なっているところの葉をとる』

スッキリさせました。風が通り抜けるようなイメージです。

 

秋を感じる野草。
見ていて、ニマニマしちゃいます。

枝ぶりがよければ、1本でそのまま飾るのもすてきです。


 
jtmsuzuki_20160917_006


最近では東京の花屋さんで見かけることがあります。

都会にお住まいの方はお花屋さんで、
自然が残っていらっしゃるところでお住まいの方はご近所で、
探してはいかがでしょうか?


ヨウシュヤマゴボウで草遊びをしてみました。
遊び方編につづきます。


参考文献:
柳宗民の雑草ノオト 柳宗民 著 毎日新聞社
散歩で見かける野の花・野草 金田一 著 日本文芸社
色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑 高橋修 著 ナツメ社
野の草の手帖 大場秀明 監修 小学館



暮らしのフラワーフォトスタイリスト すずきみさえ