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ハーブ&アロマ教室 Herb専科葉月を主宰している野崎ていこです。

東北から季節の移ろいと共に、
気軽なハーバルライフを提案しています。

遠くの山々が雪をかぶっている様子が
窓から見えます。

一段と寒くなってきましたね^^

これからの季節欠かせないのが
風邪予防のためのケア。

この季節になると毎年、
古来から親しまれているかりんと蜂蜜で
おいしい喉用シロップを作り始めます。

ハーブをプラスして
ほんのりピンク色に染まるシロップの完成を
今か今かと待つ時間も楽しくて。

おうちで簡単にできるので
かりんとハーブが手に入ったら、
ぜひ試してみてくださいね^^

ワクワクするような
ハーブマジックが見られますよ♪


ピンク色のかりんシロップを作ってみよう♪
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 【材料】
・かりん・・・・・・1個
・生姜・・・・・・・1片
・ドライマロウブルー(ハーブティー用でもOK) お好みの量
・蜂蜜・・・・・・・適量

下準備でかりんと生姜は
よく水洗いしておきます。

蜂蜜が苦手な人は、
オリゴ糖のシロップでもOK。
[注]蜂蜜は小さなお子様にはあげないで下さい。

【必要なもの】
・清潔なガラス製密閉保存瓶
・ウォッカ・・・・・適量
・消毒用エタノール

仕込みに使うガラス製密閉保存瓶は、
中の様子が観察しやすいのでおすすめ。
サイズ違いをいくつか持ってると
便利ですよ^^


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STEP1
煮沸消毒した後、
消毒用エタノールを吹き掛ける。

カビ対策はしっかりとしておきましょう。


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STEP2
かりんは適当な大きさにカットし、
種や傷んだ部分は取り除く。

私は、薄い輪切りにした後
種を取り出し8等分にしました。

念のため
ここでもカビ対策を。

切ったかりんと生姜をビニール袋に入れ、
ウォッカを少量ふりかけ、
揉むようにして全体的になじませます。



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STEP3
保存瓶に
かりん、生姜、ドライマロウブルーを入れ、
蜂蜜を注ぎ入れる。

材料がすべて浸るくらい
蜂蜜はたっぷりと。

マロウブルーのように軽いものは
浮いてくるので、
時々瓶を振ってあげると
蜂蜜としっかり馴染みます。



ここからハーブマジックの始まり!

マロウブルーから
アントシアニン色素が染み出し、
徐々にピンク色へと変化していきます。

2週間くらい冷暗所で寝かせると
美味しい喉用シロップのできあがり♪


かりんは、喉の痛みを和らげてくれる作用[1]が、
マロウブルー(ウスベニアオイ)もまた
呼吸器系の症状を穏やかにしてくれる作用[2]があると
言われています。

酸味のあるかりんと
甘~い蜂蜜で作るシロップは、
そのままいただいてもよし、
お湯で割って飲んでもよし^^


シロップの保存方法は?
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シロップの保存が数ヶ月になる場合は
中身をこしてシロップだけを
清潔な瓶に入れておくとよいでしょう。

仕込み終えた材料は痛みやすく
そのままにしておくと
カビの原因にもなります。

瓶に移したシロップは、
冷蔵庫での保存がオススメ^^



昔ながらのお庭では、
かりんの木が植えられているのを
よく見かけます。

植物のフォトケミカルを上手に使って
家族の健康を支えていたのでしょう。

そんなお庭からは先人の知恵の奥深さと、
大切な人を思う気持ちが伝わってきます。

私もLOVE♡をいっぱい込めて
シロップを贈ることにしましょう。

早くよくなるといいね~って^^


【参考文献】
[1]増田和夫監修, 自分で採れる薬になる植物図鑑, 柏書房, 2006年11月,
[2]佐々木薫, ハーブ事典, 池田書店, 2009年7月,




★おうちで楽しめる季節のハーブレシピあれこれ

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Photostyling & Photo by
野崎 ていこ